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日本史最大級の財政改革の成功例に学ぶ[2]

財務を改善していくには何から手をつけたらいいのか。いろんな手を打っても、そのステップを間違うと効果はありません。これから説明する改革手順は、方谷が実践した改革のステップです。ぜひ参考にしてください。

ステップ1 現状を直視し、問題点に氣付く

山田方谷はまず、藩の財政状況の調査に着手しました。その結果、表向きは五万石でしたが、実際の石高は約二万石にすぎない事実が判明しました。年収の大粉飾です。次に藩の財政の収支計算書(試算表)を作りました。その結果、なんと十万両の負債が判明しました。まさに藩は破綻寸前の状況でした。方谷は現状を直視し問題点に氣付いたのです。
財務改善の出発点は、現状を直視することです。そのためには正しい月次決算書が必要です。月次決算書を見るということは、現状を直視すること。そして、問題点に氣付くことです。そして、幹部の方たちにこの現状を見せ、問題点を共有し危機感を共有してください。

月次決算書作成のポイント

月次決算書=実現主義と発生主義によって作成するのです。

  1. 在庫の計上(月次棚卸を実施)
  2. 発生主義(未払経費の計上)
  3. 見込み経費の計上(減価償却費等の均等計上)
  4. 仮勘定は使わない(仮払金・仮受金等)

月次処理を積み重ねた数字が年次決算となります。

ステップ2 経費削減

問題点に氣付いた方谷は、始めに経費削減対策を実行しました。

財務改善の手順

経費の見直し → 売上原価(1%にこだわる)→ 売上を創る

社長の意思決定で経費と売上原価は削減が可能なのです。
しかし売上高は、社長の意思決定だけでは、どうにもならない、時間がかかるのです。

方谷は、藩主勝静とともに、自らの給料の大幅な減額など、率先垂範の行動をしました。
この経費削減対策も、非常に具体的に記しています。細事をおろそかにしないことが経費削減対策には非常に大事です。
そして、重要なのは無駄な経費と積極的に使う経費(売上を伸ばすパワー)を区別することです。

参考文献 「山田方谷に学ぶ財務改善 財務改革三つの思想と七つのステップ」福田茂夫 著


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