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日本史最大級の財政改革の成功例に学ぶ[3]

月次決算書を作ることにより、現状を直視し問題点に氣付き、経費削減対策を実行した方谷は、次に債権者である大坂の両替商、今で言う銀行に協力を得る以外に道はないと決心し、自ら出向き藩の状況を包み隠さず説明しました。

ステップ3 借入金棚上げを交渉する

銀行を納得させるために、方谷は長期的な財政再建計画書(産業振興策)を作りました。その計画書は、現実的なもので理にかなった確固たるものでした。「米に頼らず、産業を興せば必ず借金は返せる。」方谷の熱意とこの提案を受け入れた方が確実に債権回収が出来ると判断した銀行は、方谷の申し入れを受け入れました。

方谷は、"誠"を貫いた人です。「誠は天の道なり、誠ならんとするは人の道なり」という思想を終身判断基準にしていました。どんなに良い提案をしても、信頼関係の構築が成されていなければ、事は進みません。信頼関係を築き上げるのは、誠実な行動なのです。

ステップ4 踊り場を創る

次から次と手を打つとき、一旦立ち止まり、原点を振り返る。それが踊り場です。方谷は、この段階で「踊り場」を設けましたが、これはどの段階で設けても良いと思います。

いよいよ方谷の改革が実を結び始めます。現状を直視し、問題点を把握、危機感を共有化し、方向性を決めて歩き出しました。ここまでの利益(成果)は以前とほとんど変わっておりません。しかし、ここからグンと伸びていきます。伸びる前には「踊り場」を創ることです。

デモンストレーション

経営をしていく中で、いつかは大いなる覚悟を決めて、決断をしなくてはならない時が来ます。その時のタイミングと決断が、その後の経営に大きく影響します。
方谷は紙クズ同然となっていた藩札を城にある全国統一貨幣と交換し、大衆の前で焼き捨て、そして次に、新しい藩札(永銭)を発行しました。
この大胆なデモンストレーションは、藩政改革の決意をアピールし、一気に藩札は信用を得て足元を固めることができました。
この決断をしたのも、「利は義の和なり」の思想の実践であったと思います。

参考文献 「山田方谷に学ぶ財務改善 財務改革三つの思想と七つのステップ」福田茂夫 著


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