リストに戻る

失われた「お金」を取り戻せ!! − 「在庫」を減らす

会社の「貸借対照表」を見ますと、「流動資産」の部に「棚卸資産」(これを『在庫』といいます)があります。これを「会社の財産」と考えがちですが、それは大きな間違いです。
 「在庫」は見方を変えますと「死蔵した現金」かもしれません。

(1)なぜ、在庫が増えるとまずいのか?

原材料を購入したり、問屋から商品を仕入れるたびに、その分のお金が消えていきます。
 つまり「在庫」が増えるほど会社の資金は不足します。しかしその危機意識が一人ひとりにないため、倉庫に在庫が山のように積まれていても何も感じないで過ごしてしまっているのです。
 商品には旬があります。古くなれば価値は下がります。仕入れる前に売れる時期を把握し、計画を持たなければいけません。 最初が勝負です。不良在庫は、あなたが作っているのです。

(2)「いつかは現金化……じゃ、負債と同じ」

 現金だけが本当の資産であり、利益です。資金繰りを楽にしたければ、在庫を少しでも多く処分して、早く現金に換えていくことです。さらに「在庫」は持っているだけで「破損等による廃棄」「保存の為に発生する様々な費用」「時流の変化等に伴う価値の減少」などのリスクを抱えることになります。つまり、「在庫」を大量に持つということは、それだけで多くの「負債」を持っているのと同じことであります。
 それでは、これを効果的に減らすにはどうすればいいのでしょうか。
 そこで、この「在庫」に関して、「5S」(整理・整頓・清掃・清潔・躾)という観点から述べてみたいと思います。「在庫」の減少法を「5S」に沿って考えると、以下のとおりです。

整理(分別)
「在庫」を「販売できるもの」と「処分するもの」に分ける
 
整頓(明示)
「在庫」を「納入時期」や「商品種類」などで区分けする
清掃(行動)
「保管場所」をきれいにする
清潔(維持)
「保管場所」のきれいな状態を継続させる
躾(習慣化)
この一連の作業を会社の「習慣」とする(毎月棚卸をする)

 「在庫」に関しても、「在庫」を減らすという意識を持つだけで「うっかり発注ミスが発覚しない」「不良品が目立たない」「勝手に処分しても誰も分からない」などの問題点が明確になってきます。問題点が明確になれば、問題解決のための行動を起こすようになります。そうなれば自ずと「在庫」の減少(すなわち現金化)につながります。
 そのためには、日頃から「分別により、明示をし、行動により、維持・習慣化する」5Sの考え方が大事ではないでしょうか。


リストに戻る

黒沼共同会計事務所 HOMEへ
© Kuronuma Accounting Office Tax Co. 2015 All rights reserved. プライバシーポリシー
免責事項・著作権
− 税理士法人 黒沼共同会計事務所 −
〒990-0047 山形市旅篭町3-1-4 食糧会館3F
山形掃除に学ぶ会