109号(200610) リストに戻る

天から二物を与えられた秀才

 冒頭から先月に続いてコンビニの話で恐縮ですが、米国に生まれ日本で格段に進化したコンビニエンス・ストアーは、今や「日本の小売業の世界制覇!」も現実となるような勢いで、世界各地の消費経済に浸透しているといわれています。繊細な日本人にも十分満足させられるサービスが加わり、「日本流コンビニ、世界を駆ける!」といったところでしょうか。特に、おにぎりや弁当・惣菜モノは、鮮度ならび品揃えに工夫と管理がなされており、今や中国・米国でもランチタイムは鈴生りの行列が出来るほど大好評とか。
 自動車や電機を中心としたモノ作りでは既に先進の欧米を凌駕した感があり、トヨタが今年、米ゼネラルモーターズ(GM)を抜き世界最大の自動車メーカーになろうとしていることが象徴的です。自動車の大量生産が米国で始まって100年、世紀の逆転が見られそうですが、元は米国企業であった「セブン-イレブン」も、日本企業となって小売業界のトヨタになろうとしているのです。いずれにしても、日本企業の躍進や日本文化(食文化)の浸透(グローバル化)は、うれしいことです。
 さて、読書の秋に相応しく、私共事務所のクライアントでありライオンズ仲間であります井出眼科病院の井出先生から4,5冊目の著作物をいただきました。(私の勘違いかもしれません、もっと多くの既刊があったかも…)
 ご本業である医業活動で超多忙の先生が、よく時間を作られて著述活動をされていると驚嘆しております。名医の誉れ高い先生の"指先の器用さ"に加え、"思考の柔軟さ"に改めて感心いたしました。
 同じように驚きだったのが、「焼け跡の青春・佐々淳行」の著者で時々テレビでお見かけする「危機管理」の第一人者佐々淳行氏の活躍ぶりです。
 東大法学部卒で警視庁勤務時代「東大安田講堂事件」「連合赤軍浅間山荘事件」に警備幕僚長として危機管理に携わったことでは周知の氏が、菊池寛賞を始め多くのアワードを得ている文筆家の顔を持っているとは知りませんでした。
 今回読んだ「焼け跡の青春」は、現在のJR山手線などが、何故「省線電車」(幼かった私の認識ではショウセン電車)といわれたか、「赤線」と「青線」の違いは…(私は耳にしただけで、関心なかったことですが)、「第三国人」とは、「やくざ」「インテリやくざ」は何故盛り場ではびこったか等など、終戦直後に生まれた私のあいまいな記憶にあった事柄を、頭脳明晰な著者の多感な時代の出来事とからませて明快に解説してくれているのです。
 「天は二物を与えず!」といわれますが、井出先生といい佐々淳行氏といい、才能豊かな人は、何とも造作無くマルチタレントを発揮するものだと、敬服した次第でした。

平成18年10月10日
公認会計士  黒 沼  憲

 


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