203号(201408) リストに戻る

東の奥参り〜出羽三山神社・願い届くように〜

 今年6月14日から9月13日までの期間、国内最大規模誘客事業(デスティネーションキャンペーン)"山形DC"が催されておりますが、中でも観光資源としての魅力をみせているのが、祈りの出羽三山神社だそうです。江戸時代、「西の伊勢参り(三重県)」と並んで「東の奥参り」と称された出羽三山への参拝は庶民のあこがれだったようで、東日本を中心に参拝者が詰めかけたといわれます。
 昨年は20年ぶりの式年遷宮に沸いた伊勢神宮にお参りしましたので、早速私も「東の奥参り」に出かけてまいりました。(7月16日)
出羽三山も伊勢神宮と同じように、"本物"を求める参拝者や県内外からの観光客が多く訪れており、嘗て伊勢修養団の中山靖雄先生も、出羽三山を「裏伊勢」と評してお話しくださったことが実感できました。
 皆様もご存知と思いますが、温暖な伊勢と違って、山岳修験の霊場だったゆえに奥山に位置し、冬は月山、湯殿山が積雪で登拝ができないため、比較的入りやすい羽黒山に月山神社、出羽神社、湯殿山神社をお参りできる出羽三山神社があります。
 今回は、ほら貝を吹きながら進む山伏さんの案内で杉木立の中を歩き、まず出羽三山の開山の開祖とされる蜂子皇子(はちこのおうじ)の御墓の前で、説明を受けました。
そして、9月30日までは蜂子皇子が祭られている蜂子神社御開扉で、明治以来「秘中の秘」とされ、幻とも言われたご尊像も拝観できました。

蜂子皇子(聖徳太子の従兄弟)の生涯
出羽三山開祖蜂子皇子は推古天皇の御代に出羽三山を開き、五穀の種子を出羽の国に伝え、人々に農耕を教え、産業を興し、治病の法を教え、人々のあらゆる苦悩を救い給うなど、幾多の功徳を残されました。民の全ての苦悩を除くという事から能除太子と称せられ、御年91歳で薨去されました。
蜂子皇子の御姿は、御顔がみにくく、口は大きく耳の根元まで裂け、鼻は下にさがって一寸もたれ、顔の長さは一尺もある異様な御姿であったと伝えられています。これは人々の苦悩を一身に引き受けたからだとも言われています。

 お参りの最後は杉木立の森林浴とパワーをいっぱいの斎館(羽黒山参籠所)で、神社特製の胡麻豆腐、出羽三山山麓で採れる旬の山菜や筍を素材に、羽黒独特のしきたりを守り続けた絶妙な味わいの精進料理は、格別の趣がありました。3時間ほどの滞在でも、神々が体中に宿ったような気持ちになれました。
 いつも私は山形県の自慢は、「自然・食・人情」と皆様にお伝えしていますが、この度の出羽三山参りでも確信いたしてまいりました。

黒沼 範子


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