206号(201411) リストに戻る

ノーベル賞を取れる国とは

 2014年のノーベル物理学賞に、青色LEDを実用化に導いた日本人3教授が選ばれました。日本人として22人目の受賞となり、国中が慶びに沸きました。安倍総理大臣も「三氏の受賞は、我が国の学術研究の水準の高さを世界に示すもの。国民にとって大きな励みと誇りを与える」とコメント、手放しの喜びようでした。そんな中、我が国と因縁浅からぬ中国と韓国の反応には、特異なものが感じられました。このことに関して、数学者の藤原正彦氏が大変興味深い解析を行っています。
 『今回、日本人3名がノーベル賞を受賞したことで中国、韓国は知識層を中心に打ちひしがれている筈です(原文のママ)。たとえどんなに経済成長を続け、強大な軍事力を誇っても、その国が世界中の尊敬を集めることはありません。重要なのは、どれだけ人類史上に残る知的財産や、文化的財産、すなわち普遍的価値を生み出したかに尽きます。
また、それによってのみ、国民に真の自信と誇りが備わるのです。
 中国籍、韓国籍を持つ自然科学分野でのノーベル賞受賞者はいない。なぜ日本人ばかりがノーベル賞を取れるのか。 ノーベル賞の受賞者が輩出する国には2つの条件があります。
 第一に、幼少期から成長していく過程で、身近に美しいものがなければなりません。
豊かな自然や優れた芸術、文学に触れて美的感受性を養うことが必要です。
 第二に、精神性を尊ぶ風土も不可欠です。要するに、金儲けや実用性だけを追求せず、役に立たないと思えても精神性の高いものには敬意を払う土壌が肝要と言えます。
『万葉集』にしても、日本では1400年も前から一般庶民が腹の足しにもならない歌を詠んでいる。そこに価値を見出すことが何より大切なのです。
…中国や韓国にも有能な人材はたくさんいますが、残念ながら彼らの多くは…"金になる"仕事に就いたり、海外へと流出していく。利益だけを優先すると"無駄"な科学に人材が向かわなくなるわけです。… また、日本人受賞者には「国産」が多い。 日本は「外国留学しなくともノーベル賞が取れる」という珍しい国です。少なくとも理工系では、小学校から博士号取得まで日本で研鑚を積んでもノーベル賞が取れてしまう。 日本が世界一の"翻訳大国"であるという事実もそれを支えています。…だが、日本が今後もノーベル賞を受賞し続けられるかどうかは未知数だ。…費用対効果などという下衆な発想は捨てるべきです。途方もない無駄遣いを許す風土が金の卵(山中伸弥教授の"iPS細胞"のような世界的大発見)を生み、それこそが"国家の品格"でもある。』
 ところで、世界の中高生が数学や物理などの超難問に挑む「国際科学五輪」の国別成績を見ますと、近年中国と韓国の台頭が目を引き、日本の後退傾向が顕著となっています。
 何としても若い学生生徒や新進気鋭の研究者の国を挙げての育成に期待したいところです。

公認会計士 黒 沼  憲


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