219号(201512) リストに戻る

ミャンマー研修

民主化に動き出したミャンマー

 先月の24日から上甲晃先生の主宰される「志ネットワーク・世界から目を離すな!第五弾ミャンマー研修」に、ネットワーク会員の黒沼範子税理士と共に参加してまいりました。
 選挙直後の11月末の開催であったため動乱等の心配をしていましたが、現地に伺うと選挙による影響等もなく、平穏無事に過ごせました。
今回訪れた「ミャンマー」はアウン・サン・スー・チー女史で有名となっていますが、昔の国名は映画「ビルマの竪琴」の「ビルマ」と呼称しており、「ビルマ」の方が馴染みのある方が多いのではないでしょうか。 ビルマは、2回目の軍事政権時に国名を「ミャンマー」に変更し、民主化運動の抑圧をしたため世界各国からの経済制裁等により国際社会から影を潜めた状態になっていました。その後、国際情勢の流れを汲んで民主化への道を選んでから、再度世界各国から注目が集まっています。
 ミャンマーの地に降り立ってみると、当初想定していた以上に日本との関係の深さを感じます。空港に降り立ってすぐに、飛行場内のバスが馴染みある日本の中古路線バスが使用されていて驚きました。また、街中を走る車(自家用車、トラック、バス)の8割が年式の浅い中古日本車で、騒音が少なく、街中で不思議な親近感がありました。
 さて、今回のミャンマー研修では、上甲先生の計らいにより、大使館の丸山公使による、日本政府とミャンマー政府との係りについての講話の機会を頂けました。丸山公使は、数十年に亘りミャンマー政府と交渉を続けており、現・軍事政権だけでなく、アウン・サン・スー・チー女史本人及び民主化政党(国民民主同盟:NLD)とも深い関係を有していました。
 軍事政権下においても、経済制裁を実施した欧米と立場を異にして、日本政府はミャンマー政府と人・物・金の支援を通じて関係構築を続けてきた他、今回の選挙で過半数の議席を獲得したNLDとも、選挙以前よりミャンマー国の将来に向けた支援・活動の協議を続けてきていました。今回、日本の政府と民間企業が協調して支援を進めているティラワ特別経済特区開発事業の現地を視察し、梁井崇史社長からお話を伺うこともできました。相反する両政党を同時に支援してきた日本政府のバランス感覚と、その先見性に大変感心しました。日本の中央政府に頭脳が集中していることの一端を実感した瞬間でした。
 日常生活で日本政府の活動をあまり意識することはありませんが、諸外国で活動されている外務省、経済関連の調整を行うJETRO、発展支援を行うJICA等により、日本が円滑な海外交易を行える土壌をつくり、日本国内の経済発展に寄与していることを今回の旅行で改めて認識しました。

公認会計士 大倉 然

吉岡秀人先生(小児外科医)とジャパンハート

 TBSの情熱大陸など多くのメディアに登場されているので、ご存知の方も多いと思いますが、今回のミャンマー研修では、発展途上国を中心に活動する日本の国際医療ボランティア団体ジャパンハート(Japan Heart・NPO法人)の、吉岡秀人先生から直接お話を伺うことができました。
 ジャパンハートは2004年、国際医療ボランティア団体として設立された日本発祥のNGOで、医療に重心を置き、「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に活動されています。特に海外では、無料で子どもの診療・手術を行い、国内外での大規模災害時に医療者が駆けつける、国際緊急救援活動も本格的に始動しています。キーワードは、「日本発祥の国際医療NGO」「医療」「子ども」「女性」「寄付金はすべて事業に」と、いただいた寄付をできる限り支援事業に使用したいという思いから、広告費を使わず、主にSNSや口コミでPR活動をしている団体で、活動は広範囲にわたっています。
 吉岡先生は、大阪、神奈川の救急病院などで勤務後、1995年からミャンマーで医療活動され、その後一度帰国し小児外科の経験を積んで岡山病院小児外科、川崎医科大学小児外科講師などを経て、2003年から再びミャンマーで医療活動を行っておられます。2004年、国際医療ボランティア団体「ジャパンハート」を設立。海外では医療活動のほか、視覚障がい者自立支援活動や子どもたちの保護と養育施設を目的として「DreamTrain」の運営、災害孤児の養育支援や学校での保健・衛生教育事業、医師・看護師育成事業など広範囲に活躍中です。
 お話の中、『世界には、医療が届きにくいところが3つあります。ひとつは、海外。ひとつは、日本国内の僻地や離島。ひとつは、死を待つ子どもたちの心。この3つの場所に医療を届けること。それがジャパンハートの仕事です。…(中略)…私は医者として、自分がいたから命が助かったといえる患者は、今でも年間に数人しかいないと思っている。むしろ私の仕事は、「命を助ける」というより、その人の「人生の質を変える」ことにある。手術する前と後とで、その人の人生は大きく変わるはずだ。死にかけていた人が、ふたたび人生を生きていく。障害や奇形で苦しむ人たちが、手術でその苦しみから解放される。そこから新しい人生が始まる。私は、彼らの新しい人生の質を少しでも良くしてもらうために自分を捧げています。…(中略)…私の幸せと患者たちの幸せがつながっている。だからここでは「他人を幸せにしよう」と無理をする必要がないのだ。
他人のためにという意識が強いと、やがて疲れてしまうもの。でも自分のための人生であれば疲れはしない。生きてこの活動をしている限り、人を幸せにし続けることができると私は確信している。年間数百人の人たちが、私たちの活動にその大切な自分の時間とお金と能力を使い参加してくれる。そして多くの不遇な人々が幸せになる。誰も損しない活動は、必ず成功するに決まっている、、、』等々。
 過酷な環境の中で、文字通り「懸命」の支援を受けている子供たちの映像を見ながらの先生のお話に、ネットワーク会員のほとんどが涙を堪えることができませんでした。そして、恵まれた環境にある日本の子供たちにも、「より一層の幸せを」と願わざるを得ませんでした。

税理士 黒沼 範子


リストに戻る

黒沼共同会計事務所 HOMEへ
© Kuronuma Accounting Office Tax Co. 2015 All rights reserved. プライバシーポリシー
免責事項・著作権
− 税理士法人 黒沼共同会計事務所 −
〒990-0047 山形市旅篭町3-1-4 食糧会館3F
山形掃除に学ぶ会