220号(201601) リストに戻る

謹賀新年

 皆様にはいかが新年をお迎えでしょうか。2016年の我が国経済は、やや明るさが見えてきた雇用情勢を反映して賃金の持ち直し、コスト減少を背景に企業業績の改善が続くと見込まれ、個人消費や設備投資を押し上げる動きが徐々に強まってくると期待されています。一方、懸念材料としては、中国を中心とした新興国や原油安による資源国の景気減速の動きで、輸出が減少傾向に転じれば、景気の横ばいの動きが長期化するリスクが挙げられます。それでも、多くのエコノミストやシンクタンクは、"年度前半は緩やかな持ち直しの動きが続き、後半からは、海外経済の回復を背景に輸出の増加ペースがやや高まってくること、2017年4月の消費税率の引き上げをにらんだ動きが家計部門を中心に現れることなどにより、景気の持ち直しペースが高まる"と予想しています。
 また、我が国を取り巻く国際政治情勢、特に「日韓関係」においては、昨年末に行われた"電撃的な外相会談"での「慰安婦問題の最終・不可逆的合意締結」の結果、日韓正常化の期待は、"朴大統領のリーダーシップいかん"に委ねられた格好です。
 そんな中、年末年始に私の目を引いた二つの論考がありました。一つは、元大蔵・財務官僚 高橋洋一氏の「日本の借金1000兆円はやっぱりウソ。なんと財政再建は2016年に達成する」であり、もう一つは経済評論家三橋貴明氏の「日本経済の行方。国民生活を豊かにする経済政策」です。(両名とも個性の強い論客とも評されています…)

 日本政府の債務残高は1000兆円に迫り、GDPの2倍もある。やがて日本国債は暴落し、財政は破綻するという説が国民に不安を与えている。しかし、これには大きな誤解…、政府や財務省は1000兆円という借金の額のみ強調するが、バランスシート(B/S)で見れば、日本政府の資産は650兆円もあり、諸外国より図抜けて大きい。しかも、そのうち約400兆円は現金化しやすい金融資産だ(うち、現預金19兆円、有価証券129兆円、貸付金138兆円、出資66兆円など)。先進国と比較して、日本政府のB/Sの特徴を言えば、政府資産が巨額なことだ。…世論を増税容認に導く意図があるとしか思えない。(その先にあるのは省益や天下り先の確保である。)

 後者の論旨も、…「このデフレ化で増税の政策を続ければ、日本の財政は本当に破綻しかねない。…消費税増税の決断辺りから、アベノミクスはうまくいかなくなった…この原因は安倍政権の政策が、国民が豊かになるかどうかではなく、財政健全化を掲げて「財政の黒字化」自体を目的化してしまった。結果、デフレから脱却できないにもかかわらず介護報酬を削り、増税を実施し景気後退状態を招きつつある。…採るべき(今必要な)政策とは、私達の実質賃金を上昇させていくことであり、…政府が公共投資や教育支出などを増やすことである。…「国の借金が1000兆円もあり、財政が破綻しそうなのに、どうやって支出を増やすんだ」との批判や危惧に対しては、(上述した)"国の借金のカラクリ"で解明できるし、…政府は国民に豊かな生活を提供できればよいのだ!

 ともあれ、迎える2016年は丙申(ひのえさる)、"頑張ってきた人の努力が形になっていく年"だそうです。皆様のご活躍を祈念申し上げます。

公認会計士 黒沼 憲

 故中山靖雄先生から学んだ「すべてを感謝し常に喜び絶えず祈る」を努めてまいります。

黒沼 範子


【笹野一刀彫 申年】


リストに戻る

黒沼共同会計事務所 HOMEへ
© Kuronuma Accounting Office Tax Co. 2015 All rights reserved. プライバシーポリシー
免責事項・著作権
− 税理士法人 黒沼共同会計事務所 −
〒990-0047 山形市旅篭町3-1-4 食糧会館3F
山形掃除に学ぶ会