121号(200710) リストに戻る

受け継ぐべき生命の灯〜修養団伊勢道場の中山靖雄先生との再会〜

 9月29日(日)、栃木掃除に学ぶ会10周年記念大会で2年ぶりに中山先生ご夫妻に懐かしい再会ができました。中山先生は当事務所10周年記念講演会(遊学館にて)で、お話下さいました。
 中山先生は今は、全く目がご不自由になっておられ、そのお体で講演されるということは大変なことでしょうが、「ご自分の役割り〜講演を通して世の中のお役に立ちたい」と奥様と二人三脚で全国をまわられておられます。今回の講演の中でご自分の不思議な体験を話されておられました。
 『60歳の時に心筋梗塞をやっても命拾いし、61と63歳の時は二度にわたって脳梗塞で倒れました。ついに63歳で倒れた時、目が見えなくなりました。
 その日は、福井で講演をして、翌日に埼玉での講演を予定していたので、小松空港から最終便で東京に戻る予定でした。さあ飛行機に乗ろうという時に、急に小渕恵三さんのお顔が浮かんだんです。
 小渕さんはその年の5月に脳梗塞でお倒れになったのですが、その少し前に口が回らなくなったとお聞きしていました。そういえば私もさっきの講演の時舌が回らなかったかな、と気になったのですが、それでもこの飛行機に乗らなければ明日の講演に間に合わないと思って、座席に座ったんです。そうしたら何か下のほうから「降りよ!」という声が聞こえてくるんです。
 おかしいなと思っていたら、また「降りよ!」と。三度目にその声を聞いた時にはもう体がちょっとおかしくなっていました。それで、客室乗務員の方に無理を言って降ろしていただいて、荷物を受け取った瞬間に倒れ気を失ったんです。救急車で運び込まれた病院の先生から、「危ないところでした。もしあのまま飛行機に乗っていたら、飛行機よりももっと高いところ(天国)まで行っていましたよ」と言われました(笑)。』更に、『実は倒れている最中におとぎ話に出てくるような御車が、静かに降りてきて、鐘馗(しょうき)様のような方が現れ、「あなたはどんな思いで生きてきましたか」と尋ねられ、私も一緒にその御車に乗ろうとしたその時、目が覚め気がついたら救急車の中だったのです。私は確信しました。何をやってきたのではなく、どんな思いで生きてきたかが大切であり、思いのひとかけらも、受け取ってやろうという天の大きな愛を感じたのでありました。私は三度の大病を通じて貴重な体験・学びをさせてもらいました」と。』

 講演中、目がご不自由なので、聴衆の反応が読めず、お話しづらいだろうなぁ、お疲れになっているだろうなぁと、思わずにはいられませんでした。それでも、最後まで私達を話しにひきつけ、
『生まれてくること(自体)が大変なことだと自覚した時、自分の存在の意義に気づくのだと思います。わたしは去年、全国のPTAの大会で記念講演を頼まれた時、次のようなことを子どもたちに叫ばせたいとお話しました。

 生まれただけですごいんだ、
 生きているだけで素晴らしい。
 昔々のその昔、ずっと続いて今がある。
 ずっと続いた命があるよ。
 生まれただけですごいんだ、
 生きていることが素晴らしい。
 いまのいまのただいまを、
 みんな仲良く手を取って、
 生まれただけですごいんだ、
 生きているだけで素晴らしい。
 喜び勇んで生きましょう。

そのことを深く深く自覚して、命に火を点けることが出発点でないかと思います。』と力強く私達に教えてくださいました。
大きな拍手のうちにお話は終わりましたが、中山先生は壇上の椅子に座ったまま…奥様がお迎えに登られ、そして一緒に退場なさいました。


講演会控え室で中山先生ご夫妻と
平成19年10月10日
黒沼 範子

敬華豚にかける思い

有限会社 敬友農場
代表取締役 内田 雄一

 父と母が「友を敬うように農業を育てていきたい」という思いで、疎開先である東根市で農業と養豚を始めて45年になりました。私は農業に打ち込む父母を見て育ち、大学を卒業してすぐ家業に入りました。
 今は「かごしま黒豚」が有名ですが、これと同じ種(イギリスから輸入したバークシャー種)を昭和56年から育てています。非常に味が良く、油の融点が低いため、口に入れるとすぐ溶けて味が広がります。しかし白豚より体が小さい上、病気に弱く、育てるのが非常に難しいのです。えさも品質に直結します。「生き物」を扱う以上休むことは出来ません。こまめに豚舎を掃除して清潔に保ち、運動させなければなりません。えさにもビタミンやミネラル・乳酸菌を加えるなど工夫してきました。
 これが実を結び、日本養豚協会(Jポークの発行元)から「黒豚生産農業認定」と「衛生管理優秀養豚場認定」をいただきました。これらの認定を受けているのは日本全国の養豚場7,800戸(2006年2月現在)のうち66戸だけです(県内では当社のみ)。
 最近はオリジナルの「敬華豚」の育成に力を注いでいます。これは黒豚と、中国原産で幻の豚と言われる「金華豚」(中国金華ハムの原料)を交配して作ったもので、20年近くかかって技術が確立しました。漸く敬華豚が認知されるようになり、地元デパートや日本橋高島屋で扱っていただけるようになりました。また香港からも引き合いがあり、原産地に認められた気がしてうれしい限りです。
 昨年に家業を会社にすると同時に、社長になりました。今後は敬華豚を多くの人に味わっていただけるよう、充実した生産体制を作っていくつもりです。いずれは、敬友農場に来ていただいて、敬華豚を身近に感じ、味わっていただける施設を作れればいいなと考えています。
 ここまでこれたのも家族の支えがあってのことで、感謝しています。


敬友農場の進む道とは

取締役 内田 浩二(父)

 今の政府で進めている農業は新大陸式農業(米国・豪国)で広大な土地、大きな農機具、畜産も農業も何でも大規模化です。今、日本の自給率はカロリーベースで39%ですが、この中には家畜の肉、卵、牛乳(カロリーが高い)等が国産品として含まれています。
 牛・豚・鶏の餌は95%輸入品ですから、これを考えると本当の自給率はカロリーベース17%です。たったの17%です。
 今や隣国は豊になりつつある一方、食品の安全性の問題が大きくなっています。しかし、我が日本の工業製品は諸外国から色々な原料を集め、車・テレビ等の高級品を通して安心と長期保証を輸出しています。同様に今こそ農業は値段が高くても、安全・安心を売るべきだと思います。
 敬友農場は、新大陸式をやめて旧大陸式農業か、日本独自の農業を模索しているところです。


リストに戻る

黒沼共同会計事務所 HOMEへ
© Kuronuma Accounting Office Tax Co. 2015 All rights reserved. プライバシーポリシー
免責事項・著作権
− 税理士法人 黒沼共同会計事務所 −
〒990-0047 山形市旅篭町3-1-4 食糧会館3F
山形掃除に学ぶ会