101号(200602) リストに戻る

エクセレントカンパニー

 石油温風機による一酸化炭素(CO)中毒死亡事故を起こした『松下電器産業』の株価は、昨年末の時点では大きく値を下げました。問題温風機の買取を含め事故対策費が100億円を軽く超えるとの見通しに、市場から嫌気がされたためでした。
 その後、年末年始のビッグ商戦期間を含め、全てのテレビCMを事故の告知に切り替え真摯に対応したことが、好感を持って評価され、株価は完全に回復したのみか、プラズマTVの売れ行き好調もあって、2006年3月通期の連結業績予想を大幅に上方修正すると発表しました。(他の要因としまして構造改革の進展や固定費削減などが奏功したともいわれています。)まさに『エクセレントカンパニー・松下電器産業』ならではの成果であると考えます。
 一方で、建築確認の後に違法改造を行っていたことが判明した大手ビジネスホテルチェーン『東横イン』の場合は、事件発覚後に記者会見を開いて陳謝したまでは良かったのですが、「正面が駐車場だとホテルとしての見てくれが悪い」「身障者用の客室を作っても、年に一人二人しか来ない」等の遵法(じゅんぽう)意識がないかのような社長発言を聞きますと、この程度の駄目な会社だったのか…と思わずにはいられません。多分、エクセレントカンパニーの松下電器産業のような「災いの後の福」(禍福はあざなえる縄の如し)は来ないだろうと予想されるのです。
 思い出しますと、私共の事務所が10周年を向かえた5年前、お祝いにかけつけてくださった鍵山秀三郎相談役から、身に余る祝辞の中で「5年先、10年先には必ずエクセレントカンパニーに成ってほしい…」と激励されたものでした。どのような会社を「エクセレントカンパニー」とおっしゃったか判りませんが、当時の相談役の講話録に次のようなくだりがありました。「…世の中には、多くの規則や社訓を掲げている企業があり、大抵が経済性の追求です。確かに経済性をしっかりさせることは大事ですが、経済性に加え、広い社会性と深い人間性を持つことも必要ではないでしょうか。そうするには、どんな立派な規則よりも、上の地位にある者(トップ)が規範となって、会社全体を一つにし、よい社風を作るように行動することでないでしょうか…」と。
 昨今、話題の二つの会社の対応に鑑みましても、しっかりした経営管理がなされ、安定した業績が維持されている「エクセレントカンパニー」では、地道な品質管理といざという時に備える危機管理も十分になされていることが判りました。ちなみに私が目指す理想の会社像は、1.挨拶がしっかりできていること、2.掃除が行き届いていること、3.会社の経営方針がしっかりしており社員が正しく理解していること、と思っております。そして私共も5年前より着実にその域に達しつつある、と感じておるところです。

黒沼 範子


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