133号(200810) リストに戻る

社是『いい会社をつくりましょう』

 先ごろ、新庄市の職員がテレビ番組に出演した際に、高齢者を侮辱する発言をしたとして、番組の視聴者から抗議が同市に寄せられ、物議を醸したことは皆様もご案内のことと思います。
 それはテレビ東京の「カンブリア宮殿」という経済トーク番組の中での発言でしたが、テーマの「売れない時代の流通の王者たち」に、この職員は市内で「100円商店街」を成功させ活性化の「仕掛け人」として出演しました。(同番組は、県内では放送されなかったのですが、BSデジタルの再放送で三日後に視聴しました。)全国的にも消費が落ち込む中にあって、地方の商店街では大型店や量販店に押され、空き店舗が並ぶ「シャッター通り」が増える中、アイデアや仕組みで客を呼べることを実証した商店街の例として、我が県の新庄市のケースが紹介され、係った市役所職員の登場となった次第でした。
 この「100円商店街」は、いわゆる「100円ショップ」(100円で売っても商売になる商品の販売)とは違って、目玉商品は原価を大きく割っても、地元商店の良さを再認識してもらい、商店街全体の活性化を図ろうとするものでした。
 ところが、この番組の中で「何故2ヶ月一回の開催なの…?」と問われ、「年金受給日に合わせて開催している…」と説明しながら「高齢者から年金をむしり取る…」との表現を軽率にも使ってしまったのでした。私が観たBSの再放送では問題箇所はカットされたこともありましたが、なかなかの内容で好感の持てるトーク番組でした。
 番組の中では普段のこの職員の仕事ぶりも紹介されており、同僚の職員の中でも一際輝いて見える程、バイタリティー溢れる好青年の印象を受けましたが、"関西系のノリ"で話せない私たち山形人は、テレビ等の公器での(言葉の)発信には十分留意しなければと肝銘したところでした。

 さて、今月の3日と4日にかけて、「志ネットワーク全国会議In伊那市」に出かけてまいりました。おなじみ上甲晃先生が主宰されている「志ネットワーク」会員の年次大会ですが、今年の会場は「かんてんぱぱ」商品で有名な長野県伊那市にある寒天メーカー最大手の「伊那食品工業」本社でした。「日経景観大賞」にも輝いた森の中の本社屋は、9万9千平方キロメートルの広大な敷地を「かんてんぱぱガーデン」として地域に開放されておりました。
 このガーデンは同社の文化活動の拠点ともなっており、ホールのイベントや庭園の散策に年間24万人の地元住民や観光客が訪れるそうです。井上社長さんからは、「山形が大好きで、日東ベストさんにも時々仕事で伺っています…」と常々声をかけていただいておりましたし、この度も「仕事で全国を廻る中で郷土の長野県の次に好きなのは山形県です…、山形は日本の誇りでもあります…」と添え書きのある案内状をいただいたからには、万難を排しても参加せざるを得ませんでした。
 長野県伊那市は、東北山形からは山形・東北・長野の新幹線と複数の在来線を乗り継ぎして行かねばならない遠い街でしたが、同社を訪問する念願がかなったことと、第二会場の山形"最上藩"との関係深い「さくらと文化と歴史の町」高遠町(たかとおまち)にも一泊できて、大満足の小旅行でした。
 それにしましても、二宮尊徳の『遠くをはかる者は富み、近くをはかる者貧す』という言葉が経営の原点とされる同社の庭園内には、『いい会社をつくりましょう』の社是の石碑が建っておりました。

平成20年10月10日
公認会計士 黒 沼 憲


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