137号(200902) リストに戻る

『原点への回帰』

 一昨年の9月から現在の仮事務所にお世話になっておりますが、新食糧会館が1月27日に竣工式が行われ、私共も確定申告業務の一段落する3月23日に入居予定でおります。皆様には、事務所の移転等ではご迷惑をおかけいたしましたが、山形銀行様のお心遣いもありまして、業務上は全く支障なく市北支店舗を使わせていただきました。感謝申し上げております。
 さて、昨年の夏以降の経済不況も、今では世界的経済危機といわれるほどに深刻のようで、皆様も事業経営に当たっては何かとご苦労が多いことと推察いたしております。
 新聞やテレビでは、連日上場企業の3月決算予想を報じておりますが、巨額な赤字計上の下方修正を行っている企業が多いようです。赤字額の大きさには驚きますが、各社とも内部留保があり、しばらくは資金的には大きな支障はなく、粛々と今後の経営改善計画を策定中のように見えます。
 ところで、中堅企業であるクライアントの皆様は、業種や規模に係りなく、今後の事業計画の策定に当たっては、収益予測(売上予測)に不安を抱えておられる上に、資金計画(資金繰り予測)にあっても、腐心されておられるのではと危惧いたしております。
 こんな昨今でも、朗報がありました。中小金融機関の貸出の姿勢が、変わりつつあるようです。それは、現下の経済恐慌の一因にもなったといわれる「時価主義会計」基準が、欧米で昨年の3月に離脱宣言したのを受け、日本の金融庁も"時価会計"を放棄するようです。これにより、"時価会計"に苦しめられてきた感のある金融機関も、ほっとしたのではないでしょうか。具体的な変化(事象)として、金融庁の「検査マニュアル」が改訂され、金融機関の中小企業向け貸出が、しやすくなるような行政指導が始まっています。これまでにも、多くの皆様が金融機関への不満(特に、貸出スタンスに対する疑問)をもってこられたと存じますが、従来の「検査マニュアル」の下では、地場企業の育成や事業支援的な積極融資は不可能といわれてきました。ようやく、"温かい(あったかい)"金融支援が期待できそうです!
 そのためにも、皆様の不断の経営努力に加え、具体的な数値に表した「経営計画書」「経営改善計画」を作成して、金融機関へアピールすることが大事だと思います。
 既に私共は、皆様の決算時期に合わせて「経営計画書作成実践セミナー」(H21年2月5日開催で106回目)を実施してまいりましたが、このセミナーの意義が更に高まるものと確信しておるところであります。
 さて、上甲晃先生から毎月届く「デイリーメッセージ」の12月2日号に、現在の閉塞感を払拭できるようなお話が載っておりましたので、ご紹介いたします。
 野村證券仙台支店の講演会における主催者側の「経済危機に対応する処方箋は何か・・・」の課題提起に対する上甲先生の「答」です。
 講演の最後に『本物は、いついかなる時代にも生き残れます。それだけは信じても良い。それさえも信じられなくなったなら、末世であります。今こそ、本物は必ず生き残れると信じる、そして、だからこそ、今、"本物に生まれ変わるチャンス"を迎えたと考えるべきであります。(中略)それにあえて付け加えるならば、本物は当たり前をしっかり励む。今回の事態に、特別の処方箋があると考えること自体、既に間違っている。特別な方法などありえない。誰でもが知っている当たり前のこと、誰でもが当たり前と思っていることを、徹底してやりきることができることが、本物に生まれ変わる道である。』と締めくくられました。まさしく「凡事徹底」ということでしょうか・・・。

平成21年2月10日 黒沼 範子


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