138号(200903) リストに戻る

おくりびと

 先日、志ネットワーク(主宰者上甲晃先生)の模範会員でもある神奈川県在住の北村三郎さんから全国の会員宛に以下のメールが発信されました。

《Eメール》

 会員の皆さま、映画「おくりびと」がアカデミー賞「外国語映画賞」を受賞しました。 この映画は青木新門さんの「納棺夫日記」を読んで感動した俳優の本木雅弘さんが、松竹映画に提案したところから誕生しております。脚本は小山薫堂さんが執筆しておりますので、青木新門さんの名前は一切、出ておりません。この映画の原案になった「納棺夫日記」(文春文庫)をぜひお読みください。とてもいい本です。

北村三郎

 ところで、北村さんとは志ネットワークの会員としてのお付き合いに加え、大学の先輩でもありますので、日頃から何かと気遣っていただいております。(実は、林文子氏(BMW東京社長・ダイエーCEO等歴任)を講師にお迎えした7年前の私共の講演会は、北村さんのお骨折りで実現したのでした。)そんな北村さんの5年以上も前のホームパージに、今話題の映画「おくりびと」に繋がるお話が紹介されておりました。(氏の先見の明には感服です。)

 

 

《北村さんのホームページより》

 私が「人と情報の研究所」を設立して5年が経ちました。一つの節目ですので記念の講演会を催しました。講師には富山から「納棺夫日記」の青木新門さんをお招きしました。青木さんにはユーモアを交えて納棺夫としての凄まじい体験を語っていただきました。今でこそ全国に多くのフアンを持つ青木さんですが、…作家を目指していた青木さんは原稿が売れず生活に行き詰まり、互助会の求人広告を見て面接を受けにいきました。入口に積んである棺桶を見て、互助会が葬儀屋であることを知り、退散しようとしました。ところが面接した人に不思議に引き付けられアルバイトとして入社し…次第に納棺の専従職員になっていきました。当時、富山では納棺の仕事は忌み嫌われていたのでしょう。親しかった友人は次第に去っていきました。親戚の叔父さんは、「一族の恥だからすぐに辞めるように」といって罵倒しました。生活のために必死で働いていた青木さんは反発し、叔父さんの顔は二度と見たくないと心に決めました。その後、青木さんは迷いながらも納棺の仕事を続けていきました…しばらく経って叔父さんが危篤になったという知らせがあり…会いたくはなかったのですが、意識不明になっているというので病院に行きました。…たまたま意識が回復した叔父さんと図らずも対面することになりました。そこで青木さんは思わぬことを体験したのです。叔父さんはとても穏やかな顔をしていて、青木さんに「ありがとう」と言ったのです。青木さんの叔父さんを恨む心は一瞬にして消え失せ、心から詫びる気持ちになり涙が止まりませんでした。それ以来、青木さんはますます死者を敬い、納棺の仕事に誇りを持って取り組んでいきました。青木さんは先に往く人と残る人がそれぞれに「ありがとう」と言えるバトンタッチゾーンが必要だといいます。数年前、17歳の少年が理科の実験のように人を殺す事件が続発しました。それは人の死の瞬間に立ち合うことがなくなってしまった社会の仕組みにその遠因があるという見方を青木さんは示しました。

 "悲しいはずのお別れを、優しい愛情で満たしてくれるひと"を"我が美しき山形の風景"が際立たせてくれたのが映画「おくりびと」でした。是非ご鑑賞下さい!

平成21年3月10日
公認会計士  黒 沼 憲


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