142号(200907) リストに戻る

今年も「中国理解講座」

 只今、上甲晃先生と21名の志ネットワーク会員からなる第9次「中国理解講座=上海ラウンド・ツアー」に参加中です。(8日の帰国予定です。)
 「二十一世紀に生きる日本人は、お隣の中国の事情に精通していなければ、生き残れない」との上甲先生の思いから、「中国理解講座」(現地視察旅行)が始まり、今年が9年目になりました。私もこれまで、中国東北部(旧満州)、北京・天津界隈、チベットそして内モンゴル地方へと、『経済沸騰都市』『日中の歴史問題』『教育事情』『人権や経済の急成長による格差問題』『少数民族対策』等のテーマで4回参加いたしました。今年の研修地は、上海を起点にして、常州、蘇州など今尚経済発展が著しい地域一帯です。脅威のスピードで躍進を続けて来た中国経済の最先端地域で、昨年来の世界大不況がどのような影を落としているか、更に、大不況を契機に、世界の繁栄の中心は、アメリカから中国に移るとの予測の当否等を確かめる、興味ある旅行です。しかし、今回の参加者は、経済不況の影響や、都議選と重なったり、衆院の解散時期の迷走と微妙にタイミングが合ってしまい、一番少ない人数となりました。ご参考までに、主なる研修等の概要をご紹介いたします。

講義その1

「現代上海事情 上海で事業を経験して」
(講師 医療法人徳真会グループ 松村博史 理事長)

 日本国内に二十数ヶ所の診療所と米国・中国にも十ヶ所のラボを持ち、自らを業界での異端児と言ってはばからない熱血歯科医師先生でした。(日本の歯科医療制度の改革を常に意識しておられるという、歯科医師界の"徳田虎雄"氏という感じです。)

講義その2

「四川の養鶏農家が<飼料大王>になるまで」
(講師 東方希望集団(中国最大の飼料会社)総経理)

 東方希望グループのオーナー兄弟は、フォーブス誌の「世界の大富豪」に上位ランクされる「改革開放の寵児四人兄弟」として有名だとか…。

講義その3

「中国で注目される報徳思想」
(講師 上海二宮尊徳研究センター 癒慰剛 教授)

見学その1 「上海万博会場」
見学その2 「常州シンガポール開発区」
(講師・案内役 徐礼信 総裁)

 徐総裁は、中国・日本・シンガポールの宿命的連携を唱える獅子、シンガポールの"坂本竜馬"のようバイタリティー溢れるシンガポール政府高官でした。この経済開発区は、規模的には特に中国最大級でもないそうだが、総数7.6万人の学生のいる六つの学校を持つという、シンガポール国がデザインした中国一の職業教育基地でもあるのです。

 さて、今回の「中国理解講座」から学んだことは、『規模』『数』『勢い』で"沸騰する"中国と比較考量するのでなく、"じっくり"と"負け惜しみ"でなく『技術』『品質』『木目細さ』で、日本らしさを見直す時期に来ているとの思いを強くしたことでした。

平成21年7月6日
公認会計士 黒 沼  憲


『当てにされている』ということの経営実感

株式会社 デイサービス花 片桐丈弘

 株式会社デイサービス花は、寒河江市日和田で社名のとおり「デイサービス」つまり、食事・入浴・レクリエーションや機能訓練といった介護福祉サービスを主としております(通所介護事業)。このほか要支援1から2の認定を受けられた方のために介護状態を維持・改善することを目的としたサービス(介護予防通所)やデイサービス利用者が自宅での生活ができない等、何らかの緊急性の事情が発生した場合のための「宿泊事業」を行っております。
 当社は平成17年に設立しましたが、実は、3期目の途中で創業者が他事業の経営に行き詰まり破産申立をしてしまいました。利用者様に不安と不便をかけてはならないとの一心で、平成20年1月、社会福祉事業には素人である社長と私が経営を引き継ぎました。それから約一年半経過し、おかげさまで5期目を迎えたところです。
 弱冠30歳の若造が経営者としてスタッフに働いてもらうのには当初若干不安がありました。しかし、逆に素人だからと割り切って全ての職員に仕事の内容を聞いたり、どんなところが大変か聴いたり、時には酒を飲みながら本音を聞いたりしました。今やスタッフとの信頼関係ができつつあると感じております。現在はスタッフの話に耳を傾けることが私の大事な日課になっています。
 スタッフとの話の中から生まれたアイディアが活かされたことがたくさん出ています。例えば、当社施設の裏には醍醐小学校が隣接し、利用者には窓越しに元気に走り回っている児童たちの姿を目にし、声を耳にすることができます。そこで児童たちと利用者がふれあい、思いやりの心が育つことを願って夕方には開放しております。また、スタッフは普段着を着用し、家庭生活の延長の様な雰囲気づくりをするようになりました。
 また、経営して気づいたことは「利用者家族の目線で事業を常に見直すこと」を念頭におくということです。私の祖母は、早朝から数キロも散歩するような丈夫な人でしたが、数ヶ月前、病院に行った帰りに転倒して骨折し、手術をすることになってしまいました。当時、家族内では「もう前のように歩くことができないかもしれない・・・。介護はどんなふうに分担しようか・・・。玄関の階段はどうしよう・・・。照明のスイッチ入れられないから紐をつけようか・・・。」などと急に不安になり話し合いをしたものです。現在では、また朝の散歩に出かけられるほどに回復できましたが、この時の経験で介護は「いつかは我が身」であり、ひょっとしたら明日家族が入所してくるかもしれないという実感を持って、経営しなければならないと感じました。
 今後、当施設が目標とするのは利用者様全員が最後まで周囲や社会から『当てにされている』という喜びや生きがいを実感していただけることです。そのためにも、原動力となるスタッフが、心からの笑顔で働ける環境と条件整備をしていきたいと思います。


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