157号(201010) リストに戻る

栄枯盛衰

 今月の2日から3日間、上甲晃先生が主宰される志ネットワークの「全国会議」に参加してまいりました。今回は(第34回大会)北海道の小樽市周辺で行われました。全国の会員が久しぶりで顔をあわせ、特に8月に中国理解講座(先月号をご参照ください)に参加された会員は、尖閣諸島での中国漁船の衝突問題が端緒となった「緊迫する日中関係」を熱く語っておられたのが印象的でした。会場の小樽市は、かつてのニシン御殿で有名な旧青山邸があり、山形県とも縁が深い土地柄でもありますので、興味を持って観光の時間も楽しませていただきました。
 ただ、観光地として人気が高い小樽市界隈も、このところの景気の冷え込みの影響と無縁ではなく、7年前に訪れた頃の輝きは、だいぶ色あせて見えたのも確かでした。メイン会場の「グランドパークホテル」は、前に訪れたときは、「ヒルトンホテル」の名がついていました。気のせいか、今回はその華やかさは感じられませんでした。聞くところでは、現在のホテルは、数年前から  シンガポール資本の会社の所有になっているのだそうです。さて、かつては北海道開拓の命綱とも言われた「北前船」の終着地である小樽は、多くの「ニシン御殿」が建つほど巨万の富を築き揚げさせてくれたニシン漁の本場であり、その後も道内で産出される石炭や農水産物が本州各地へ、さらに(日露戦争後)日本領となった樺太への生活必需品、炭鉱、漁業用の資材などが積み出され、「物流基地の小樽」は、程なくして、「北海道の商工業の中心地」「世界への窓口」となった栄光の歴史があります。その後の変転の歴史は、皆様もご存知のとおりですが、明治27年の大豊漁以来漁獲を落とし、昭和30年以降ニシンは全く姿を消してしまい、「北のウォール街」といわれた金融街も、昭和12年の日中戦争の勃発と戦時体制への移行とともに衰退の一途をたどり、本来の使命を終えたのでした。それでも、「ニシン御殿」や銀行・船舶会社などの「歴史的建造物」は、小樽=「栄枯盛衰そして歴史とロマンを感じさせる観光都市」の貴重な観光資源となっています。
 ところで、「ニシン御殿」の最たるものに「旧青山邸」がありますが、ニシン漁で巨万の富を築き上げた(山形県)遊佐町から渡った網元の青山家の別荘です。(酒田の本間家の屋敷を意識し、巨費を投じて作られたそうです。なお、遊佐町にも「青山本邸」が現存されており、私共は昨年拝観してまいりました。)
 さて、大会の終了間際に、次回(来年10月)の開催を「山形で!」と推薦されましたが、(山形人気質?の)気後れから辞退したいところですが、他の候補地の名乗りも挙がりませんでしたので、上甲先生の「会員は、常に一歩前へ!」の格言に従い、お引き受けした次第でした。
 自然豊かで、人情味厚く、(時期的にも)味覚の秋の山形で、全国の会員をお招きしようと考えております。

平成22年10月10日
黒沼 範子


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