159号(201012) リストに戻る

ミネハハさんとインドを旅して

 今年は事務所創立20周年にあたり、日頃の感謝を込めて「ありがとうミネハハコンサート」を開催させていただきました。過去に5回コンサートをさせていただいたが、(もちろん 最初の出会いから素晴らしい歌声に魅了されましたが、、、)想像を超える程の皆様から反響がありました。この度のミネハハさんの声には、確かに8年前と違った何かがある!彼女から聞いていた「インドの子供たちとの出会い」が、彼女の歌声に一段の艶と輝きを加えたのではと感じました。そして、コンサートの感動の余韻にひたる間もないある日、ミネハハさんから「私のインドの子供たちに会って、、」とあの可愛らしい(?)声で誘われるままに、ミネハハさんのインドツアーに参加してしまいました。
 今回の旅行のハイライトは、ヒンズー教三大祭りのひとつ「太陽の祭り」に(ミネハハさんは三日間の断食をして!)子供たちのためにお祈りすることでした。ミネハハ・ヘルピングスクール(ミネハハさんの寄贈した学校)のあるブッダガヤの田舎で、日本流に言えば「家内安全・商売繁盛」などを太陽に祈る祭りです。ところで、ブッダガヤはお釈迦様が菩提樹の下で悟りを開かれた地、仏教における最も重要な聖地と記憶していましたので戸惑ってしまいましたが、インドはヒンズー教徒が60% イスラム教徒が30% そして仏教を含めたその他10%と聞いて納得した次第でした。
 ミネハハさんが宿泊した村の家から(ツアー参加者はホテル泊)、お祈りの河まで行列をつくって歩きました。この祭りに外国人が主賓として参加するのは初めてということで、複数のメディアもきており、ミネハハさんは取材を受けていました。所々で道端の大地に額をつけて感謝しながら、ミネハハさんは河まで裸足で歩きました。私たちも見よう見まねで後ろからついていきました。ガンジス河のような大きな河を想像していましたが、乾季(10月〜3月)なので水が少なく、ほとんど泥水のような河の中に入ってお祈りは始まりました。何もない平原の彼方に沈む夕方の日の入りを、ミネハハさんは膝ぐらいまで泥水に浸かりながら、そして時々河の水をかけられ、ずぶぬれになりながら、必死で約2時間 子供たちのために祈り、そして太陽の日の入りを見送ったのでした。
 翌朝、日の出の一時間前、午前5時 私たちは防寒着を身にまとい、もう一度昨夜の河まで歩きました。ミネハハさんは前夜と同じ真っ青なインドの布をまとって、神様へのお供え物を持って河に入りました。
日の出時間の6時になっても、なかなか太陽は姿を見せてくれません。かなり重そうなお供え物を持ち、泥の河に入ったままのミネハハさんの顔はゆがみはじめました。私は心の中で「太陽さん、早く顔を出して、、」と必死にお祈りしていました。
 気の短い日本人の私は、スタッフの方に「今日、曇っていてお日様は出ないんじゃないの?」と聞いたところ、「この日は太陽がじらして中々顔をみせないんだけど、必ず出ます!」と確信あり気に答えてくれました。私もすべて神様に委ねることにしたのでした。
しばらくして、皆なの見守る方向に真っ赤な太陽が静かに登りはじめました。一斉に歓声が上がりました。その時、ミネハハさんの目から一滴の涙がスーと頬にこぼれたのでした。その美しさはまさに"感動もの"でした。
 太陽が昇ると子供たちがミネハハさんの前に列をつくって進み、一人ひとり祝福を受けていました。終始ミネハハさんは涙ぐんでいました。私は心から子供たちの幸せを願ったミネハハさんの祈りの姿が、"ミネハハワールド"と言われる歌声になっているのだと気付きました。インドでは、まだ学校に行けない子供たちが60%いるそうで、改めて日本に生かされている私たちの幸せに感謝しました。
 そして、「太陽の祭り」を無事終え、私たちは北インドの世界遺産を廻りました。その途中、私にはショッキングな出来事がありました。世界遺産の観光地ですから、皆さんも経験あると思いますが、"土産売り"・"物乞い"が今までになく多かったのです。特にジャイプール(アンベール城)に行ったときは、朝早くから長蛇の観光客の列、朝の9時で門まで50m位並んでいたと思います。その並んでいる列に凄い人数の土産売り軍団が攻勢をかけてきたのでした。
もちろん 私たちのツアー客も前もってガイドさんから「決して相手にしないように!
特にここは身動きできない位に参観者が多く、彼らと目を合わせたらだめです。50人は刺って来ますからね、、」ときつく言われていましたが、相手の方が上手(うわて)、そんなに簡単なものではありませんでした。ずーと「千円 千円、、、」と、ついてくるのです。特に初めての海外旅行というツアーの皆さんは、ガイドさんの注意など忘れたかのように、(困惑しながらも)相手をしているのでした。
 気が付けば参観者の列の中で、日本人の私たちのところだけに偏っていたのです。
他の外国人観光客のところには寄りつかないのです。"日本人は落としやすい"と、見くびられたのです。根負けしたのか、面倒臭がってなのか数名は買ってしまいました。ますます離れなくなったのでした。
 この光景、今の日本(毅然とした対応のできない国(政府)ならびに日本人)のあり様を見せつけられたようで残念でなりませんでした。日本人の「心」や「志」はどこに行ってしまったのでしょう?今回のインドの旅からもたくさんの勉強をさせていただきました。

平成22年12月10日
税理士 黒沼 範子

 今年一年、皆様には大変お世話になりました。感謝申し上げます。
 所員一同、更なる精神努力をしてまいる所存でありますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

公認会計士 黒沼 憲


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