167号(201108) リストに戻る

ザ エクセレント カンパニー

 いきなりゴルフ関連の話で恐縮ですが、プロゴルファー石川遼選手のトーナメントでかぶる帽子は、使用クラブの提供メーカーであるヨネックス製で、スポンサー企業である"TOYOTA"と "Panasonic"のロゴが眩しく刺繍されています。石川選手と並んでゴルフ界を牽引する若手スターの池田勇太選手の帽子も、クラブを提供するツァーステージ(ブリジストン社)製で、"どん兵衛"と"ムラサキ"のロゴが付いているのをお気づきだったでしょうか。

   

 ハニカミ王子こと石川遼君は、年には似合わず礼儀正しく、インタビューの受け答えも丁寧で模範的好青年のようです。トヨタやパナソニックという日本のトップ企業の広告塔としても、ふさわしいキャラクターの持ち主であることは、誰しもが認めるところでしょう。対する6歳年長の池田勇太君は、憧れるジャンボ尾崎選手張りのダボダボズボンでガニ股歩き、そしてべらんめえ調の話し方で個性が強い選手ですが、遼君に負けず劣らず人気実力者です。そして、彼をスポンサーする"どん兵衛"は即席めん業界のトップ日清食品のブランドであり、"ムラサキ"(「スポーツを原点とする若者文化の育成」を企業理念に掲げるムラサキスポーツ)も、きっと彼の実力にふさわしい超優良企業=エクセレントカンパニーなのでしょう。

 ところで、"エクセレントカンパニー"で思い起こされるのが、作家の高杉良氏の『ザ・エクセレント・カンパニー』や『燃ゆるとき』の経済小説です。映画化もされましたのでご存知の方も多いと思いますが、やはり即席めん"マルちゃん"の東洋水産を一代で築いた森和夫氏の企業経営理念や信条生き様を描いたものでした。ところが、先日、週刊新潮(8月4日号)の連載「墓碑銘」紙面に、森和夫氏の訃報記事がありました。
 〜日本では年間一人あたり約40食の即席めんを口にしている計算になるという。業界トップは日清食品。2位がマルちゃんのブランド名で知られる東洋水産である。(なお、乾麺の売上げでは、わが山形の小川製麺所が常に上位にランクされています。)水産物の取引会社として昭和28年に創業、一代で同社を大手食品会社に成長させ、90歳を超えても出社していたのが森和夫さん…。「…社員に働きがいを感じさせ、商品が喜んで受け入れられることに徹していた。自身を誇らず、自慢は社員だという。アメリカ型市場原理主義の対極でした。」「企業は公器で社会的責任があると言い、公私の別に厳しかった。届いたお歳暮を社の皆で分けていたほどです。勲章や名誉はいらないと公言し、生涯野人でした。」…大正5年生まれ。水産講習所(現・東京海洋大学)を昭和12年に卒業。小隊長としてノモンハンの激戦を体験した生き残り。…"戦車が怖くて赤いきつねが食えるか"と武田鉄矢が吠えるコマーシャルも話題に。… 部下を信頼せよ、不可能な命令はするな、事前準備を周到に、という信条がこのとき脳裏に焼きついた。… リーダーが有能であるかどうかが生死を分けたことを体験している。 ...「馬鹿なリーダーを持つと国民や社員が苦労する。こういう激動の時代だからこそ優れたリーダーが待望されている...」と、(このところの日本の政治経済の惨状に)苦言を呈していた。〜

 お盆休み明けには、天災のようなものとあきらめかけている日本の政治(政治家)に、大きな変化が見られるのでしょうか...

平成23年8月10日
公認会計士 黒 沼  憲


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