168号(201109) リストに戻る

日本を美しくする会・被災地支援活動」に参加して

 3月11日の大震災から、まもなく半年になろうとしています。
 「日本を美しくする会・東日本救援隊」は甚大なる被害をもたらした東日本大震災に対して、少しでもお役に立ちたいと、現地はまだ肌寒かった4月27日から(とりあえず)7月30日まで、石巻専修大学のベースキャンプにテント村を設営して、3ヶ月間の救援活動を続けました。
 私も3月期決算業務にようやく目途のついた5月下旬、この救援活動に加わりました。
 まず、水道も排水もない「石巻市立鹿妻小学校」と「石巻市立港中学校」のトイレ掃除を中心に活動をさせていただきました。両学校とも新学期に入っても授業を行える状況でなく、地域の避難所になっておりました。自衛隊の救援隊の皆さんが給水車で運んでくれた水をバケツに入れてもらい、トイレまで運び、汚水は別のバケツに入れて運び出す、という手間のかかるやり方で掃除するしかありませんでしたが、参加した若者は、4階までのバケツの上げ下げを息を切らしながら走ってやってくれました。十分な清掃活動はできませんでしたが、避難しているお年寄の「有難う!」の笑顔に励まされ、参加全員のチームプレーに感激し、疲れも吹き飛んだのでした。
 さて、石巻市で最も被害がひどかったといわれる南浜地区の地に立ったとき、テレビや新聞の報道では伝えきれない被害の爪痕の大きさに愕然といたしました。実際に自分の目で見て感じること(現場に行ってみること)の大切さを改めて痛感し、以来7月末まで毎週交代で事務所スタッフと一緒に、雄勝町立浜地区の瓦礫撤去作業を続けて参りました。「復興」という言葉が安易に使われるようになってきましたが、現地の復興への道のりは途方もなく遠く、まだまだ先の話と実感します。それでも、石巻の被災地に立ったスタッフ全員が、「来て良かった!」と言ってくれたのが何よりの収穫でもあり、嬉しいことでした。

「がんばろう東北、がんばろうニッポン!」

 

 

 ところで、雄勝町に行く途中には、児童の8割が避難途中で津波に飲み込まれた「石巻市立大川小学校」があります。校内に慰霊碑や献花台が設置されていますが、多くの子ども達が怖い思いをして亡くなったであろうと思うと、胸が締め付けられます。また、残された親・先生・生徒は癒えぬ悲しみの中でどんな思いでおられるのか、、、、この地は安らかに暮らすにはまだまだ過酷な状況にあるようです。

 そして、お盆も過ぎた8月20日(土)から、「日本を美しくする会」の新たな被災地支援活動が始まり、都内から夜行バスで石巻に着いた30人と、山形からの40人、総勢70名で牡鹿半島の瓦礫撤去に参加してまいりました。(これからも月一回継続予定です。)最後に、今回参加した事務所スタッフの感想を掲載させていただきました、、、、。
多くの児童、教職員が犠牲となった石巻市大川小。
正門前に花や飲み物が供えられる中、
瓦礫の撤去作業を進める自衛隊員(4月19日)
 

 

 
<参加された皆さん>
  • 石巻は6月と比べると大分ガレキが片付いていました。しかし牡鹿半島は地元の人の姿が殆ど見えず、がらんとしていて手付かずの所が目立ち、復興にはまだ遠い状態でした。家の者からは、「なぜ地元の人が自分で片付けないのか。」と聞かれましたが、被害の無かった所では実態がわからないと思います。おそらく亡くなった方も多く、避難所から地元に通う手段も無い、あるいは仕事を求めて離れてしまっているかもしれません。今回は大型の土産物店兼食堂のガレキを撤去しましたが、是非、お店を再開して活気ある町を取り戻して欲しいものです。【植村義弘】
     
  • 「何という光景」と絶句した自分の記憶が、昨日又甦りました。町並みが無くなり、人の気配も家々に無いのに、海は只美しく光り輝いています。あれから5ケ月が過ぎました。ボランティア作業に加えてもらい、石巻に行くようになって、まだ数回。作業にも慣れたと思っていましたが、今回の瓦礫撤去は、身体を使うという意味を、文字通り身体で知りました。黙々と作業を終わして、黙々と帰って来る…。私の美学にあっています。この先も細々と続けていければ有難いと密かに思っています。【高橋和子】
     
  • 今回の震災ボランティアの現場は牡鹿半島にある海産物の土産物屋さんでした。これまで参加した活動の中で最もハードな作業となりました。昼食時には既に握力が無くなる程でしたが、「自分は何の為にここに来ているのか」という思いが現場の全ての方にあるように感じました。その為、他の見ず知らずの方々とも自然に協力して作業が出来、自己紹介すら不要な雰囲気がありました。震災より5ヶ月経過しても水道も電気も復旧していないのが被災地の現実であり、これからも現地に行かなければならないと強く思った今回のボランティアでした。【矢口秀希】
     
  • 今まで皆さんのお話を聞いたり、写真や映像を見たりしてはいましたが、今回初めて現地に立ってみて呆然としてしまい、やり切れないような、切ない気持ちになりました。皆さんが「一度は行くべき」と言う意味をひしひしと感じることができました。実際の活動は、暑さはそれほどではなかったものの、スコップでかき上げた汚泥の中からは、ガラスや茶碗の破片の他、何が出てくるかわからないような状況で、それらを分別して運ぶ、という作業はかなりハードなものでした。それでも何とか作業を終えきれいになったのを見たら自分もほんの少しでも復興の力になれた気がして清々しい喜びを感じました。又、今回は全く知らない団体の方も一緒になって同じ場所を行いましたが、誰ともなく声を掛け合い、瓦礫を入れた容器が一杯になるとサッと捨てにいってくれたり、スコップで汚泥を集めていると土嚢袋を開けて差し出してくれる・・というように、同じ志を持った方々が集まっているためか、手際よく効率よく作業が進められていきました。終了するころにはみんなの心がひとつになっていると感じることができました。現地の復興にはまだまだ時間と労力が必要であり、継続していくことが大切だとよく分かりました。これからも出来る限り、復興の力になりたいと強く思いました。【木村香織】
     
  • 過去2度のボランティアをさせていただきました。生徒の7割が亡くなったという「大川小学校」を見たときは言葉が出ず、今でも思い出すだけで悲しくなる、そんな現実がそこにありました。瓦礫撤去の中、周りを見渡すと同じ景色が延々と続いています。果たして何時になったら片付くのだろうか、と思いながら作業を続けていました。しかし、そう思うだけでは何も変わらない、やればやっただけ確実に復興していきます。ゴールなど気の遠くなる程先のことかもしれませんが、今後ともその復興する「力」として微力ながらお手伝いさせていただきたいと思います。【高橋雅之】
     
  • ボランティアに入る前に瓦礫撤去をする場所に津波が来た映像を見せて頂いたのですが、これまで見たどのテレビで見るよりも衝撃的で、見終わった後にその映像に映っていた現場を探すことが困難な程、被害は甚大でした。ボランティア作業に振り分けられ所を見た時、5ヶ月間手付かずだった状況にまだまだ復興という言葉には遠い様にも感じました。しかし、約1日みんなで同じ志を持ち瓦礫撤去をした後は、少しでも役に立つことができたのではないかという充実感がありました。これからも長期的にボランティアに参加させていただきたいと改めて感じました。【大沼郁恵】
  次回の被災地支援活動は、9月23日(金)〜25日(日)を計画しております。(山形からは24日(土)参加予定です)ご関心・ご参加希望の方がおられましたら当事務所・木村までご連絡いただければ幸いです。(TEL 023-624-3519)
<終わってみるとこんなに瓦礫が・・・>

 東日本大震災から半年、政府の対応の拙さは極まってる感があります。日本を美しくする会の活動にも常々理解を示してこられた野田新首相に、大いなる期待を持つことはもちろんですが、私たち一人ひとりも精一杯できることをさせていただき、日本人としての誇りと自信を取り戻さなくてはならないと思っています。
 絆 ...人間は一人では生きてゆけない。今こそ原点に帰ろう...と、天より導かれているように、そんな叫びが心に響いてくる毎日です。

平成23年9月10日 黒沼 範子

 
<雄勝石で作られた盾が届きました>

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