173号(201202) リストに戻る

学校給食事情

先日(1月25日)県内の高校(上山明新館高校)で、「命のつながり」を学ぶ授業の一環として、生きたニワトリを絞め、解体し、食べるという体験学習が県内ニュースで報じられました。「生命の瞬間に触れて、生きるために食べることを再確認する」ことが授業の目的で、食料生産科の一年生39名が参加したとありました。2羽の名古屋コーチンに向かい合って、ばたつく羽を押さえながら包丁を首の動脈に当て、涙をこぼしながら絞める様子、まだ温かいニワトリから恐る恐る羽を抜いたり、口元をハンカチで押さえて見守ったり…、生徒たちの反応は様々でした。
「命を粗末にする行動が後を絶たないのは、子供たちにこうしたことを見せないようにしているからではないか、、、」講師の市教育委員で牧場主でもある山川さんの含蓄のある言葉が、とても印象的でした。かつて私も、上甲晃先生の主宰されるバングラデシュスタディツアーに青年塾生と一緒に参加し、ニワトリの屠殺を経験して「生命の尊さ・食の有難さ」を実感したのでした。昨今の話題本「変な給食(幕内秀夫著)」に載せられた理解しがたい学校給食メニューの実態や、朝食を抜いたり、スナック菓子を好み、偏食する子供たちを見ていると、もっともっと親たちが真剣に「食育」に取り組まなければならないのではと危惧したところです。
そんな中、学校給食関連での感動的な記事もありました。(朝日新聞/大阪版「学校給食たべ歩記」12月21日)

アレルギー児を持つ寝屋川市立池田小学校の保護者から、こんなメールが寄せられました。「12月にはクリスマスにちなんでケーキが出ます。なんとそのケーキがアレルギーの子でも食べられるよう、卵、乳製品、小麦粉を使用していない、国産米粉を使ったガトー・ショコラだそうです。寝屋川市全部がこのケーキになったそうです。涙が出るほど嬉しかったです。娘も楽しみにしています。」
通常、行事のデザートとしてケーキが出るところでは、アレルギー児の分だけアレルゲンを除いたもので作るというのが主流です。私が訪ねた学校でも、一般の子どもにはイチゴのショートケーキが出て、アレルギーを持つ子どもには、イチゴがのったゼリーやプリンのようなものが出るという給食が一般的でした。
困難を抱えた子どものために特別なものを用意するのでなく、みんながアレルギーを持つ児童が食べられるものを当たり前のように一緒に食べる、という逆転の発想はすばらしいと思います。

ところで、寒河江市に本社を持つ日東ベスト(株)は、卵、乳製品を使わないデザート「フレンズスイーツ」専用工場として、昨年夏に東根市神町に新鋭工場を立ち上げています。
フレンズスイーツは、「みんなと一緒に楽しく、同じデザート食べさせたい」、そんな願いを込めて立ち上げたブランドだそうです。今後、学校給食以外の分野へも安定供給して、さらには、卵、乳製品だけでなく小麦粉も使わない製品の展開を検討中とのこと、我山形から「安心」「安全」に加えて「優しさ」も味付けした優良食品が、全国の給食現場や家庭の食卓に届けられることを大いに期待したいと思います。

寒中お見舞い申し上げます。

平成24年2月10日
黒沼 範子


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