107号(200608) リストに戻る

未だ梅雨明けぬ日本の危機管理事情

 恒例の山形の夏を彩る「山形花笠まつり」に合わせたかのように、東北地方を最後に今年も梅雨明けしましたが、このところの我々の周りからはカラッとした明るいニュースが聞こえてきません。
 先ごろの北朝鮮による7発のミサイル発射は世界中に衝撃を与え、関係国による対応策の協議と各国の駆け引き、そして国連安保理決議までの一連出来事は、皆様も相当関心を持って見守られたことと存じます。この問題に関連して、先月下旬の山形新聞に掲載された県ソウル事務所長の「韓国便り」にも、「ミサイルを韓国に向けて発射しない保証もなく、国際社会の警告を全く無視した今回の事態は深刻だし、韓国にとってはより他人事ではないはずなのに、沈黙を貫く韓国政府(盧政権)と淡々としている韓国国民には(日本側の対応・反応と刻一刻とかいり乖離していくことに)ある種驚きと意外な印象を禁じえなかった。日本大使館からの緊急ファックスや、ネットで日本政府や本県の対応ぶりのニュースも見た。本県にも、加茂水産高校の実習船『鳥海丸』の緊急寄港など直接的な影響が出た。ただ、日を追うにつれ韓国内でも、意見や反応が分かれ始め、日本との温度差が縮まった感がある…」と紹介されておりました。事件や事故を受けてのその対応や反応は、お国の事情や企業の体質によっても相当の温度差が見られるようです。
 この度のパロマ工業製の瞬間湯沸かし器による事故が相次いだ問題では、同社と親会社のパロマは、初期対応の拙さから袋叩きにあっており、昨年末の松下電器の「温風器問題」と比べられ、"パロマは世界の松下とは違い、田舎の企業なので危機管理のノウハウを持たず失敗した"と世評は厳しい。
 パロマでは、問題のあった機種の点検や無償交換、消費者への告知などの対策費が  200億円を超える見通しであるという。国内の連結経常利益が30〜40億円の非上場会社にとっては、深刻な「死活問題」となってくることでしょう。
 余談ですが、同社は国内の売上では、「リンナイ」に次いで第2位であるが、給湯器販売台数は世界トップとのことであり、中でもガス給湯器部門では全米で5割のシェアーを誇っているそうです。昨年度の連結売上高2,143億円のうち、海外比率が8割を超えるため、売上がすぐに激減することはなさそうだが、国内のシェアーダウンと信用力の低下は必死であり、今まで以上に海外市場に活路を求めざるを得ないだろう、とアナリスト達は分析しています。
 そうこうしている間にも、又ずさんな管理が常態化していた埼玉県内の市民プールで、小学生が給水口に吸い込まれて亡くなる痛ましい事故が起きてしまいました。(合掌)事故や失敗を分析し、「教訓」とすることで再発を防ぐという「失敗に学ぶ」メカニズムが、何故生かされないのでしょうか・・・。(反省)

平成18年8月10日
公認会計士  黒 沼  憲


昨年9月から3回にわたり後継者の方々を対象にセミナーを開催しました。
その後約一年を経過して参加者の方に参加後の様子を伺いました。
Q1   セミナーに参加して、何が一番印象に残っていますか?
Q2   参加してみて変わったことはありますか?
Q3   後継者の立場としてこれからどうしていきたいとお考えですか?
≪株式会社 ユニカ技研 製造部次長 様≫
A1 自分と似たような立場の方々の発言から、みなさんも自分と同じような悩みを持っていることを実感し、気持ちが軽くなった。
A2 毎月集計している売上高等の数字を見る時に注目する項目と注目度が変わった。
A3 理想と現実のギャップを埋める。
その状況によって全体的視野と部分的視野を使い分けて判断できるようになる。
私的感情に左右されず客観的な判断ができるようになる。
★社長様よりひとこと★
  日常、社内では体験勉強できない貴重な機会を与えて下さりありがとうございました。グローバル競争を勝ち抜くためには緻密な数字の裏付けを持った経営が重要となります。セミナー後、仕事を見る視点の変化と視野の広がりを心強く思っています。

≪石油製品販売業 専務取締役 様≫
A1 このセミナーに参加して、改めて企業人とは何か、後継者として求められている事の重大さ、重要性を再確認しました。単に会社を継続するだけでなく人間として何を求めて生きていくのか、福田茂夫先生の元氣についての講話が印象に残っています。『社長が元氣になれば会社は良くなる』
A2 朝、早起きをしています。一日の始まりの朝を大事にしたいと思い、実行しています。  時間に余裕が生まれ一日元氣に過ごせます。(ちょっと眠いです)
A3 社員同士が元氣に挨拶ができるように実行していきたい。笑顔でお客様と接していけるようにしたい。100円のお客様でも大切にしていきたい。一日100円でもプラスになるように努力していく。
★社長様よりひとこと★
  以前は売上を上げることにとらわれて値引をしたりすることもあり、原価をあまり考えていないようなことが見受けられました。もう少し原価意識を高めてもらいたいと思い、セミナーへの参加を勧めました。参加後、徐々にではありますが、原価を意識した行動に変わってきたように思います。今後は粗利を考えた経営を期待します。

≪サービス業 事業部 部長 様≫  
A1 数字を見抜く力と経営ビジョンが大切だと氣付きました。
A2 管理職と決算書を見ながら打合せができるようになった。どこの部分を伸ばし、どこの部分を削減するかが分かった。
A3 社長が築き上げてきたことをすべて完璧にこなせればいいのですが、時代背景もありますし、自分の力量もあるので売上が減っても利益がでるように事業部の見直し等を早急に進めたいです。

≪大富建設 株式会社 常務 様≫
A1 3つの「きく」があるということ。「聞く」・「聴く」・「訊く」を上手に使い分け、相手のことを考え、身を乗り出してきく・目を見る・メモを取る・相槌を打つ・質問する等、相手を全身で受け止めることが大切だと言われたことが印象に残っています。
A2 毎日、仏壇の前に座って手を合わせ、ご先祖様に「ありがとう」の挨拶をしなさいということを言われておりましたが、セミナー後、よく仏壇の前で手を合わせるように なりました。ほとんど願い事のようになってしまいますが・・・。また、話を聞くときなどはセミナーを思い出したりします。
A3 会社としては、働き盛りの職人さん達がピークを迎えているので、もっと若い力を 育てていきたいと思います。また、自分自身も経験を積み勉強して、今以上の戦力にならなければいけません(学ぶことがたくさんある)。あとは、時間を有効に使い効率よく仕事をすることを自分も含め会社全体で徹底していく必要があります。
★社長様よりひとこと★
  まだまだ経験してもらいたいことがいっぱいある。
特に、今後必要なことを早く覚えてもらい、安心して仕事を任せられるようになってほしい。

≪株式会社 創美社 常務 様≫
A1 記念すべき第一回目のセミナーに参加させて頂きありがとうございました。深く印象に残っているのは、同年代の後継者の方々が日々手探りで何とか壁を打破していく!という姿勢を目の前で肌で感じることができたことです。通常のセミナーでは味わえない気持ちの引き締めができました。
A2 これまでの自分は、会社の数字の把握を「しなければならない」という感覚を持っていましたが、今は「もっと把握したい」という感情面での変化がでてきていると思います。
A3 これまではマイナスの財務でしたがようやく「プラス」の光が見えてきたので、今年一年を勝負の年と見て、やったらやった分だけの恩恵を会社全員で分かち合えるような企業を目指します。私個人としては、あくまでトップセールスを基本として、苦手な経理関係にも目を通していきます。
後継者の方々の日々の葛藤と熱意の感じられるアンケートの内容でした。ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。今年も第二回目の後継者育成セミナーを開催したいと思います。

 

〜後継者育成セミナーのご案内〜
後継者を育てることは、経営者の大切な仕事です!当事務所ではそのお手伝いとして、社長としての重要事項を3回シリーズで学ぶ機会を設けます。
●第1回 平成18年 9月15日 (金)  「企業人・後継者として求められること」
●第2回 平成18年 10月19日 (木)  「決算書の見方・数字のつかみ方」
●第3回 平成18年 11月16日 (木)  「目標を立てる 経営方針書の書き方」

いずれも午後6時半〜9時に行います。参加料は3回で1万円です。是非ご参加ください。

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