177号(201206) リストに戻る

他国に有って日本に無いもの

 欧州経済の長期不況と中国の経済成長鈍化に続き、米国経済までも停滞傾向を示し、日本のソニー・パナソニック連合の大赤字と対照的に絶好調が伝えられていたサムスン電子やLGなど韓国企業の輸出は緊急事態に直面しているといわれます。それでも、薄型テレビや自動車などの世界市場で、さらにはいろいろなスポーツ競技において韓国勢は確実に存在感を発揮しています。そんな韓国を最近旅行したという若い女性から、大変興味深い話を聴くことができました。このところの円高・ウオン安で韓国を訪れる日本人は急増中とかで、昨年の海外旅行先のトップも韓国だったということです。ところで、彼女の話では、ショッピングや食べ物の他にも、逞しい韓国青年男性と交遊できることも魅力的ということでした。彼らの日本の若い女性と交わす話題も、国家・政治・経済・歴史・文化と幅広く、同世代の日本男子との語らいから到底聞けない話題を熱く語りかけられるらしい。そんな日本女子の土産話を聴かされた私は、"日本健児何処に?"と残念無念でした。そして、日本青年に無くて、韓国青年に感じられるそんなパッションの源元は何なのか...?(もしかして)「家族制度」「家庭教育」「学校教育」にも日本と違う伝統が脈々と残っているためなのか、(あるいは)日本には無い「徴兵制度」の影響なのかと考えてしまいました。  ちなみに、韓国では男子は19歳になると徴兵検査を受けなければならず、高校でも軍事教練があるという世界的に見ても数少ない厳しい国のようです。(但し、国際 スポーツで著しく活躍した選手には、入隊免除の特典が与えられるとのことで、たとえば オリンピックで 3 位以内の成績や、アジア大会で優勝すれば現役兵として軍隊に行かずに済むとのこと。)日本でも敗戦までは 20 才で受ける徴兵検査があり、兵役に付けば辛く苦しい試練の場が待っていたようです。社会生活における貧富の差、職業や学歴が否定され、朝起きてから夜寝るまで全て号令、命令による生活、一兵卒として必要な頑強な体に鍛えあげ、戦闘技術を徹底的に仕込まれたそうです。(兵隊に行って厳しい訓練を受け初めて "一人前"と社会から認められたのです。)こんな時、ある賢人の関連する随筆が目に留まりました。

・・・戦後の日本ではむじかく無自覚な「成人式」があるものの、貧乏を含め「苦しみに耐えそれを克服する要素」が社会から失われました。働き盛りの若者が仕事にも就かず、学校にも行かず、親がメシを喰わせてやり、ゲーム・ソフトやタバコを買う小遣いも与えています。毎日を「のほほん」と遊びながら過ごし、親や世間に甘えながら無目的に暮らす若者が日本には大勢いるようになりました。
 少年期、青年期においては自分の好きなことだけをするのではなく、嫌いなこと辛いことを経験させ、それを克服することが精神の健全な発達には不可欠だと思います。たとえば中学、高校においては全員運動部に所属させるとか、あるいは若者が社会との関わりを深める為の仕組みとして障害者支援の ボランテア活動、老人介護活動、公共の建物、広場の清掃などに、一定期間半強制的に従事させ、その単位がなければ大学の卒業資格を与えないなどの方策が必要と思います。・・・

 それにしても、精神的、肉体的に鍛えられた韓国の若者と比較した場合、特に 精神的な鍛錬の機会に欠け、好きな遊びで時を過ごす日本の若者(日本の将来)は、軟弱で到底太刀打ちできないのでは、と危惧するのは私だけでしょうか。

平成24年6月10日
公認会計士 黒 沼  憲


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