178号(201207) リストに戻る

「今季のサクランボに学んだ」大事なこと

 山形は今年も珠玉・サクランボの季節となりました。県外のお世話になった方々に、日本一のさくらんぼの里で育まれたはじけるように真っ赤な食べ頃のサクランボを、人生の大先輩である佐藤幸子さん(元古窯の女将)から伺った、とてもウイットに富んだお話しを添えて、召し上がっていただくことにしました。

フルーツ王国(佐藤幸子さんのエッセイ)より一部抜粋〜

 東京・銀座の私の店では、さくらんぼの朝摘みをご来店の方々に差し上げている。ある日、お客様から「さくらんぼは人前で食べたくない。自分の口にいったん入れたものを、種であっても吐き出すなんて気がひける」という意見を頂いた。その後しばらくして、他の方から良い話を伺った。「今日は大変名誉なことに宮中からお招きを受けました。その晩餐会の席上、デザートにさくらんぼが出たんです」という。さくらんぼが盛られたお皿の脇には、和紙をくるくる巻いて底をひねった筒状のものが添えてある。招かれた人たちは「一体これは何だろう」と思い、誰一人さくらんぼに手をつけず、顔を見合わせていたとか。
「すると、驚いたことに皇太子さまが和紙の筒を手に持ち、さくらんぼを召し上がりました。その茎を筒に入れ、次に紙筒を口にぴったりつけて種をその中に『プー』と吹いて捨てられた。同席した私たちは早速その通りにまねて、さくらんぼを頂きました」と教えてもらった。以来、前述のお客様にもその話をし、他のお客様にもさくらんぼに筒和紙を添えて出し、大いに喜ばれた。さくらんぼは心臓病や動脈硬化に良く、美肌や疲れ目にも効くとか。 〜以後略

 このお話を伺い、私は嬉嬉としてこの文章と和紙5枚をセットにし、毎年お願いしているS社さんのサクランボに同梱してもらう手筈でおりましたところ、担当の方が失念したとのこと。さあ困った!!これは山形のサクランボに付加価値をつけられるアイデアと自賛していた私も正直、がっくりしました。
 ところがS社さんは、すぐ発送先々にそのことをお電話してくださり、「お詫び状」とともに、さくらんぼ500g別パックと自社製品のお煎餅を送ってくださったのでした。この対応にはお届けいただいた皆さん方が、逆に驚き感激され、「今年のサクランボから大変よい勉強をさせてもらいました。黒沼さんとS社さんの濃い信頼関係が伺われました。良いお付き合いされているんですね。。。」と、私共までお褒めいただきました。

 私共の経営方針書作成実践セミナーでも「トラブル・クレーム」を「現金」に変える「トラブル・クレーム処理対応の4原則」を次のようにご紹介しています。

  1. 言い訳しない、すぐ謝る
  2. 最優先で対応する
  3. 原価計算をしない
  4. クレームを報告した者を罰しない、クレームを報告しなかった者は厳罰

十分な対応は利益に、
不十分な対応は
損失につながります

 日々の業務を行ううえで、避けて通れないのが「トラブル・クレーム」です。一瞬にして失うのが信用なら、それがまだ火種の内に最大の努力をして失いかけた信用をとり戻すことも大事だと氣づかせていただいた出来事でした。
 どの立場も十分に自分の身にも起き得る事、「今季のサクランボに学んだ」とても大事なことでした。

平成24年7月10日
黒沼 範子


リストに戻る

黒沼共同会計事務所 HOMEへ
© Kuronuma Accounting Office Tax Co. 2015 All rights reserved. プライバシーポリシー
免責事項・著作権
− 税理士法人 黒沼共同会計事務所 −
〒990-0047 山形市旅篭町3-1-4 食糧会館3F
山形掃除に学ぶ会