183号(201212) リストに戻る

2012年初冬の赤の広場に想う

 上甲晃先生が主宰する志ネットワークの"世界から目を離すな第二弾〜ロシアの旅"に11月上旬、行ってまいりました。(昨年のワシントンの旅には、黒沼税理士と植村会計士が参加いたしました)野田首相・玄葉外相・前原戦略相を輩出している松下政経塾の元副塾頭の上甲先生が引率されるとあって、初っ端から原田駐露大使の歓迎晩餐会あり、ロシア外務省表敬訪問では第三アジア局長との意見交換もできたり、国会議員と面談したり、ガスプロム(世界最大のガス会社。ロシア政府が50%強の株式をもつ半官半民の企業で、ロシアの国内総生産(GDP)の1割前後を稼ぎ出し、ロシアが埋蔵する天然ガスの6割強、世界埋蔵量の17%を押さえている)の本社見学も叶いました。

 さて、旧ソヴィエト連邦の中核ロシアは、かつてはベールに包まれ、ある種恐怖すら感じられたモスクワの赤の広場から配信される軍事パレード(プラハの春を弾圧した戦車隊だったり、キューバ危機で西側に誇示したICBMだったり)のモノクロの世界から見れば、私たちが訪れたロシアは当に一変したデジタル・フルカラーの世界でした。
 スターリン・フルシチョフ・ブリジネフ歴代書記長達が権力誇示するかのように、パレードのお立ち台に立った赤の広場界隈は、今や東京ディズニ―ランドと見間違うような鮮やかの色彩を醸し出しています。隣接の国営デパートには、ミラノのドーモにも負けないようなブランドショップが軒をそろえ、特にモスクワやサンクトペテルブルク市内は、BMW・ポルシェ・レクサス(トヨタ)・インフィニティ(日産)といった最新の高級車で溢れ、今では世界で二番目に酷い渋滞都市だそうです。日本の三分の一規模の国家予算で、45倍の面積の国土と1億4300万人を治めなければならず、懸命にインフラ整備に努めているが、市内のど真ん中にある火力発電所からもうもうと白煙を立ち昇り、スパイクタイヤでアスファルト路面が削られ粉塵が舞うといった、一昔前の日本の光景が見られました。クレムリン周辺は、入場の際にはボディチェックを受けますが、緊張感は皆無で、他の欧州諸国並みの旅行ができました。
 ロシア官僚機構の最たる部署であるはずの外務省の建屋内も例外でなく、愛くるしい女性通訳も笑顔で迎えてくれるし、今や日露間には何の難題も無かったかのような錯覚に陥ってしまいます。それでも、時折"はっと"我に帰り、"此処はロシアぞ!"と戒めながら、旅行を続けていましたが、あのエルミタージュ美術館内で不覚にもスリ被害にあってしまいました。同行の方々には心配と不快な想いをさせてしまいましたが、この唯一のトラブルを除けば、楽しく充実の旅でもありました。尖閣や竹島問題で摩擦が続く隣国とは違い、「歴史問題」の拘りもなく、ロシアは極東のインフラ整備や、シベリアやサハリンの資源開発への日本の投資を期待しており、日本も石油ガスなどの安定供給が得られる両国"ウィンウィンの関係"の延長上で、北方領土問題を解決するシナリオも描けるなど、比較的友好理に懸案事項が解決できそうな予感もしました。
 志ネットワークのモットーでもある、賢い国民となれるよう、この度の旅行経験を十分に活かしていきたいと思っています。

 最後に、一年間のご愛顧に深謝申し上げますとともに、新年の皆さまのご多幸を祈念申し上げます。

平成24年12月10日
公認会計士 黒 沼  憲


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