186号(201303) リストに戻る

アベノミクス考

2月23日、上甲先生のお誘いを受けて、志ネットワーク「野田佳彦前総理を慰労する会」に参加させていただきました。野田佳彦前総理大臣と長浜博行前環境大臣を囲み、少人数の夕食会の予定でしたが、全国から50人を超える会員が駆けつけてくれました。
上甲先生とご縁が深く(旧松下政経塾生)また「日本を美しくする会」のメンバーでもあるお二人とは旧知の間でしたので、親しくご挨拶させてもらいました。野田氏からは改めて、“野田内閣は、山あり谷ありで、決して平坦な道のりではなかったが、政権を預かる重責を懸命に担いつつ、国論を二分する難しい課題があっても、将来世代のために決断を下し、「動かない政治」を動かすために全力を注いできた。結果はいずれも道半ばであったが、一歩一歩、着実に前へと歩を進めてきたつもりだ…。”との愚直な氏らしいコメントがありました。
在任終盤は、絶えない党内抗争と党分裂によって体力を消耗し、撃沈の様相でしたが、個人的には良い印象を持つ国民も多いといわれます。「捲土重来」一皮向け、大政治家となっていただきたいものです。
一方、自民党に政権が交代し、安倍内閣のスタートはすこぶる好調のようです。イメージ先行との評価も見られますが、「大胆な金融緩和、機動的な財政出動、成長戦略」という三つを柱とする「アベノミクス」、果たして本当に日本経済を救うことになるのか、関心と期待は高まる一方のようです。

そんな折、大雪と冷え込みの厳しかった2月は、早朝の約一時間の散歩も不規則となったこともあり、文芸春秋(3月号)をじっくり読むこととなりましたが、タイミングよく安倍政権大論争(特集)が載っていました。

❶アベノミクスは正解か

  • デフレ下の今の状況を冷静に見れば、物価は安定している…誰が困るのか…(榊原英資/青山学院大教授)
  • 確かに所得と仕事がある人にとっては、デフレはいい。しかし、そうでない人にとっては、代償も大きい。特にデフレは雇用に響きます。(若田部昌澄/早稲田大教授)
  • 公共事業を軸とした機動的な財政政策は、短期的には景気を刺激するはずで反対しません。ただ中長期的にそれをガンガン行うと、バブルになり副作用が出てくる。(榊原=若田部)

➋アベノミクスだけでは復興できない

  • (電機業界総崩れの教訓)…家電業界は技術の意味を勘違いしていると思う。顧客が価値を認める技術であれば、堂々と値上げして、その価格上昇分を雇用者や下請けに配分すればいい。ところが現実には、日本の製造業は値下げ競争に巻き込まれ、せっかくの自社の技術を安売りしてしまっている。これがデフレの原因になっている。(藻谷浩介/日総研主席研究員)
  • よく先進国はモノづくりより、金融サービス型だという人がいますが、海外に目を向けると、イギリスは確かにそうですが、アメリカにはまだモノづくりが多く残っているし、ドイツに至っては、モノづくり主体です。ドイツもかつて日本と同じようにマルクが強くなって、製造業が競争力を失いましたが、ユーロ経済圏をつくり、統一通貨で為替が安定したことが有利に働きました。ドイツに学べるところはいろいろ有ります。…ドイツは女性の活用と移民が人口減少を補っている。日本にとって格好のベンチマーク先です。(坂根正弘/コマツ会長)
  • 今、私たちが直面している危機は、実は日本にとって初めてでも何でもない。敗戦からスタートし、石油ショック、バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災と危機の連続でしたが、その都度、危機の正体を見極めて国民一丸となって、その危機意識を共有することで乗り越えてきたわけです。我々も経営者として、この危機に際して、企業が何をすることが国益にかなうのかを考えなきゃいけない。(三村明夫/新日鐵住金相談役)

さて、弥生三月、野球のWBCも始まりました。Jリーグも開幕しました。多分、一気に雪解けも進むことでしょう。
今年の山形市、桜の開花予想日は4月15日、見頃は19日から24日と発表されました。

平成25年3月10日
公認会計士  黒 沼  憲


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