189号(201306) リストに戻る

「台湾を愛した日本人〜八田興一先生」

4月19日から4日間の日程で、今年も「台湾掃除に学ぶ会」に参加してまいりました。
これまでの台湾のお掃除会は、「統一超商 有限公司」という一財閥企業を中心としていた活動でしたが、多くの企業・団体・個人を組織化した会にしたいとの現地世話人の想いもあり、日本からも鍵山相談役ご夫妻をはじめ、150名の仲間が応援参加しました。また、上甲晃先生の「思いは遠く、実践は足もとから」の記念講演も、台湾の皆様にも十分に思いは届きました。
例年は掃除の会に参加するだけの日程でしたが、今回は鍵山相談役から「烏山頭ダムを作って台湾の人たちから尊敬されている日本人・八田興一先生のお墓参りに行きましょう」と声をかけていただき、大会の前日に、台南市(台湾では五番目の都市)の郊外にある、八田興一の墓参と烏山頭ダム見学に行ってきました。
八田興一は東京帝大(現東京大学)卒の国家公務員、、、土木関係を専門とする技官、エリート官僚でした。今では、台南市のある河南平野は広大な平野、新幹線や観光バスの車窓から見ていると、緑の田畑がどこまでも続いて、「麗しの島」と呼ばれる豊かさを一望できるところです。しかし、百年前の広大な平野は、大干ばつ地だったそうです。島の東には、高い山々がそびえているものの、平野の水利はまことに悪く、農民達は、水をあまり必要としない作物を、細々と育てていくしかなかったようです。
若き有能な土木技師の八田興一は、コンクリートで固めたダムではなく、遠く離れた曾文渓という川の水をトンネルを掘って引き込んで、香川県の広さに匹敵する華南平原を潤すための巨大な人工湖を作り出したのです。彼は、当時アジア一といわれた烏山頭ダムと1万6000キロにおよぶ灌漑用水路の建設(1920年着工10年を要した大規模土木事業)にあたり、台湾の人達を酷使することない人情味のある現場責任者として慕われていたようです。低い山の中腹にあるダムは今も緑に覆われ、安定した水量をたたえて、「飲水思源」(水を飲むたびに井戸を掘った人のことを思えという教え)という言葉のとおり、作業着姿の銅像が農民たちの手で守られて、今でも毎年5月8日八田興一の追悼式が行われているとのことでした。
ご存知のように、台湾は世界一の親日国、先の東日本大震災に際しては、世界のどの国より"早急に""多額の(累計で200億円超)"義捐金を贈ってくれました。そんな親日気質が培われたのは、日清戦争の勝利により統治国となった「坂の上の雲」の明治の日本から、政治・経済・技術でのエース級の有能官吏達が多く渡り、日本以上に豊かな国にしようとしたすばらしい先人の偉業があったお陰と、確信させていただきました。






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山形掃除に学ぶ会