日本を美しくする会-山形掃除に学ぶ会

 

鍵山相談役講話録

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2010年7月4日

鍵山秀三郎相談役 講評
第68回山形掃除に学ぶ会〜東根市立第一中学校大会〜

みなさん、こんにちは。
 今日は、素晴らしい会でしたね。東根市立第一中学校の生徒さん、皆、一生懸命やってました。そして、それを支えていただいた皆様方、本当にありがとうございます。
 今日の姿は、本当に美しいです。
 なぜか。一生懸命には順位がないんですね。何にでも1番、3番、5番…というふうに、順位が付けられがちですけれども、一生懸命には「順番」がありません。そういう意味では、今日の参加者400人余りの方々みんなが1番です。そういう世界ですね。だから、とても気持ちのいい会でした。
 これからもそういう考え方を持って、何事でも取り組むときには、一生懸命に取り組んでいただきたい。一生懸命の姿は美しいです。その美しい姿を人に見せることができますし、人が一生懸命やっていると、(こちらもその)美しい姿を見ることができるというふうに、とてもいい世界になっていくんですね。

 今日の会の始まりは、矢口あかりさんが私に一通の手紙をくださったことです。その手紙を私が読ませていただいたとき、何と素晴らしい手紙か、中学生でこれほどの思いを込めた手紙を書けるってすごいな、ということで、本当に感心をいたしました。
 先般、山形にうかがった折、小山校長先生と一緒にお会いしましたけれども、本当に想像していたとおり、いや、想像していた以上に素晴らしい生徒さんでしたね。
 その矢口さんがいる学校。もう、みなさんが同じように素晴らしい生徒さんです。いい顔をしています。
 人間の、心の持ち方というのは「顔」に出てきます。容貌ではなく、人相ですね。そういうものに表れてくるんですね。ですから、皆さん方が、いいことをしようと考えること、いいことをしたという事実、そうしたことがたちまち心に詰まってきて、そして顔に表れてくるんですね。
 ですから、皆さん方がこれから長い人生を歩くに当たって、自分の人相を汚すような、つまり「心」を汚すようなことをしない、という生き方を是非していただきたいと思います。
 さて、今日は、一番最初に水漉(こ)し班に、私も堀金さんと冨田さんの3人で入りました。
集まってきた「水漉し」。だいぶ差がありましたよ。きたないのは相当汚れておりましたね。その汚れたものに取り組む。そして何とかこれをキレイにしようという気持ちで取り組んでくださって、本当に感心しましたね。
誰でも、きたないものを見ると躊躇(ちゅうちょ)します。でも、それを思い切って握ってしまうと、あるいは触ってしまうと、さっきまできたなくていやだなぁ、こんなもの触りたくないなぁという気持ちが消えて、キレイにしようというふうに変わっていくんですね。
このように、人間の気持ちはどんどん変わります。反対に悪くなる方に変わることもありますね。例えば、朝、昨晩は朝5時には起きようと思っていても、もうあと5分、10分寝ていようかなというふうに気持ちは変わるんですね。ですから、悪い方に変わるんではなしに、いつもいつも、よい方によい方に変えていってもらいたいんですね。

その気持ちをよい方に変えるためには、自分一人でやるよりは、仲間がいた方がやはりいいですね。
 例えば今日のトイレも、一人で3年間かけて学校中のトイレを掃除しなさいと言われてもできないんですけども、400人もの人達で一緒にやると、お互いが自然のうちに励まし合って取り組んでいくことができます。そして、取り組む前に汚いなと思って少し引っ込みがちであった気持ちが、どんどんどんどん前向きに、積極的に変わっていきます。これは、仲間のお陰ですね。
 是非、よい仲間と、いいことを考え、いいことをやる、これが中学生の皆さんにとってとても大事なことだと思います。

 もう一つ皆さん方は、今日、トイレ掃除ということを通して「勇気」を与えられたんです。
 最初躊躇したときは、勇気がなかった。しかし、思い切って便器に掴まる、水漉しに触る、そして(トイレの)中に手を突っ込む、ということによって、気持ちが変わりましたね。それと同時に、「勇気」が与えられる。
 この日々小さな勇気を積み重ねていくと、必ず大きな勇気になっていきます。いっぺんに大きな勇気というのは掴み取ることはできないんですけども、今日のような行為を通して、小さな勇気をこつこつと積み上げていく、そして、それがやがて大きな勇気になると、今度は困難なことに出遭っても、それを乗り越えていくことができると思います。

 もう一つ、中学生の皆さんに、勇気をどんどん大きくしていくために大切なことは、今日のような「いいことをする」と同時に、与えられた学校の規則、社会の規則、そして先生から教えられたことをきちんと守っていく。人から教えられたことを守っていくことによって、勇気は与えられますね。
 例えばスポーツでも、ルールをきちんと守っているチームは強くなります。ルールを破る人達はぜんぜん強くなれないんです。このように、学校の規則、校則ですね。先生からの教え、両親からの教え、社会から教えられたことを、キチッと守っていく。これが、皆さん方の勇気をますます大きく、強くしていくことになると思います。

 今日は、皆さん方の大会に私を呼んでいただきまして、ありがとうございます。こんな素晴らしい会を、またやるときには呼んでくだされば駆けつけてまいります。
 是非この活動を、今日の1回に終わらせないで、学校の活動にしていただきたいと思います。
 今日は本当にありがとうございました。


                          以 上

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