山形市立第五小学校(校長 太田千春 先生)
実行委員長:大場和成
約6年ぶりとなるトイレ掃除の大会を開催しました。
この日は今年一番の暑さとなり、開催にあたっては体調面の不安もありましたが、無事に実施することができました。
今回は、リーダーやサブリーダーの多くが「やり方を忘れてしまった」との声もあり、「リハビリの会」と位置づけ、一般募集はせず、学校関係者と世話人会社のみで行いました。それでも、約100名もの方々が参加してくださいました。
開催校である第五小学校さんでは、過去に3回のトイレ掃除大会が行われた実績があります。かつては約1,000名の児童が在籍していましたが、現在は約200名に減少しており、掃除が行き届かなくなっているとのことでした。今回の開催は、同窓会長の戸田さんのご紹介によるもので、戸田さん自身もかつて初めて参加された際、便器に手を入れることをためらった経験があったそうです。しかし、隣で若い女性が便器を抱えるようにして一生懸命磨いている姿に感動し、「自分もやらなければ」と心を動かされたことを語ってくださいました。「掃除には不思議な力がある」と話された言葉が印象的でした。
また、当初は参加予定ではなかった校長先生も、開会式の後にわざわざ着替えて戻られ、自ら率先して水漉しを磨いてくださいました。そのお姿に、参加者の心も動かされたように思います。
リーダーを務めた方々からは、「参加者が皆、本当に一生懸命取り組んでくれた」という感想が多く寄せられました。また、体験発表では「人とのつながりを強く感じた」「掃除に丁寧に向き合ってみることで、仕事に対しても同じような姿勢が大切だと気づいた」という声もありました。
掃除「を」学ぶのではなく、掃除「に」学ぶ――。それは、ただ便器をきれいにするのではなく、自分自身の心と向き合うこと。今回のトイレ掃除の会は、その本質をあらためて感じさせてくれる貴重な時間となりました。